今回発表の要約を頂きましたので、原文のまま紹介します。
①ステップに来るまで (過去は変えられない)
②ステップでの1年間の振返り(変えられるのは自分と未来)
③感謝と御礼
①ステップに来るまで (過去は変えられない)
《 妻に対して》
▼自分の考えは正しいという考えを押しつけてきた
▼自分の母親を理想系と考え、母親とはこうあるべきだという事を押しつけてきた※特に家事、掃除、子育て
▼自分の言う事に反発してきたら声を荒げたり、無視をしてきた
▼どうせ~~何だろうという考えがあった※体調不良等
▼妻は浪費家であると親戚から言われ、そうであると決めつけて妻が購入する物に対してそれいるの?と聞いていた
《子供に対して》
▼思い通りにならないと声を荒げる ※特に学校、習い事
▼妻に対する暴言を子供の前で行う:面前 DV
自分の思い通りにならないと、怒りで妻や子供を変えようとする間違った考え方をしていた。
自分が悪いなんて思った事が無かった。
②ステップでの1年間の学びと振返り(変えられるのは自分と未来)
□5つの基本的欲求(楽しみ、生存、自由、愛・所属、力)
:自分は『愛・所属』、 『力』の欲求が強い事を認識
愛・所属_誰かと一緒に居たいといった満足な人間関係を求める欲求
力 _認められたい・勝ちたいといった欲求。(主に貢献・承認・達成・競争)
□依存心:『相手に依存しているのは加害者側である』
□成育環境:『DVなど暴力に近い環境で育った人はその考えを再生産する恐れがある』
□心理学:『人格を変えるのでは無く、考え方や行動を変えるのである』
→自分の行動は自分の選択である事、『相手が私を怒らせる』ではなく、
『私が怒りを選択している』と言う事を認識
□リフレーミング ※多角的に物事を捉える事である
・『相手は最善の選択をしている』という事
□上質世界(願望)・自分の上質世界を相手に押しつけない事
・相手の上質世界を知り、理解し、尊重してあげる事が良い関係性を築く第一歩である
□傾聴 ※目・耳・心で真摯に相手の言葉に対して耳を傾けることである
・家庭では相手の考えを一切理解しようとしていなかった事を認識
≪これからも大事にする事≫
☆相手は最善の選択をしていること
☆相手の考えを批判しないこと
☆すべての事象に対して感謝すること
☆傾聴を行い、相手の上質世界を理解して支援する事
☆すべての事象・関係性は中立であること
☆自分を大好きでいること(自分自身の欲求充足)
☆考え方は違って当たり前(正しい病・べき論不要)
☆他者中心であること
③感謝と御礼
◇妻と子供達への思い
・私の偏った考えを押し付け窮屈な生活をさせていた事に対して大変申し訳なく思っています。
・妻の家を出るという最善の選択により、私はSTEPさんに辿り着く事ができました。ありがとうございました。
◇ステップのスタッフ、参加者の皆様
・私の思考が本当に間違っているのか半信半疑の状態で始めましたが、体験の1回目から『こりゃダメだな!』と確信し、加害者同士でのディスカッションもあるここなら自分は変われるかもしれないと思い、継続を決意してからはや一年!皆様から頂いたアドバイスや振り返りで気づかされる事が多く本当に勉強させて頂きました。ありがとうございました。
・栗原理事⾧と会えたのもコロナが流行りリモート開催をするという御決断をされたからだと思っております。理事⾧との出会いが、私の思考と行動の転機になりました。深く感謝いたします。
よりよい現在と未来にできるように、これからもステップで学んだことを土台として、よい習慣を身に着けていきます。これからもよろしくお願い致します。

新型コロナの感染は下火になってきましたが、感染抑止のため、
各種面談は11月より、電話・対面・オンラインにて開催します。詳細はお問合せ下さい。
Email : step-zoom@c09.itscom.net

参加人数の大幅増加に伴い、加害者更生プログラムを1クラス新設いたします。
10月19日から、毎週火曜日の午後8時〜10時のクラスが新たに開設されます。
(オンライン・zoom)
他の曜日に参加の方々の振替も致しますのでご連絡ください
毎週・プログラム開催日
毎週・日曜日 オンライン・zoom 午後1時~3時 午後4時~6時
毎週・火曜日 オンライン・zoom 午後8時~10時 (10月19日より新規開設)
毎週・水曜日 オンライン・zoom 午後1時~3時 午後8時~10時

ステップのDV加害者更生プログラムに52週参加された、Mさんから体験談を頂きました。
掲載の同意を頂きましたので、原文のまま紹介します。
【ステップ 52回の受講を終えて】
1.ステップに通う前の自分
2.ステップに通うきっかけ
3.ステップでのターニングポイント
4.最後に…
1.ステップに通う前の自分
・男尊女卑の考えが強い
→男は外で働き女性は家庭を守る、女性は男性の言う事を聞く事、女性は男性を立てるものという考え方。
・短気で相手を支配したい気持ちが強い
→自分の気に入らない事があると機嫌が悪くなり怒る。自分は相手や家族のために正しい事をしていて、相手が自分を怒らせているという考え方。
・世間体や他者からの評価をとても気にする小心者
→世間面は良い。怒りや暴力の対象は家庭内のみで決して職場ではしない小心者。他者と自分を比較してそれが羨望になる事が多い、自己肯定感が低く承認欲求が強い性格。
2.ステップに通うきっかけ
・海外に単身赴任をしていたが、コロナの感染拡大のため一時帰国。初めての在宅勤務で自身も妻もストレスが溜る毎日で喧嘩も多かった。
・些細なことがきっかけで、妻に対して子供達の目の前で暴力を振るった事が発端で別居。
・発端となった暴力行為以外にも、「バカ」「ダメ人間」「能無し」等、妻や子どもたちの人格を傷つける言葉を使っていた。また、妻に対して、「オレの稼いだ金」といったモラルハラスメント的な態度もとっていた。
・自身の病的な面を認識して精神科を受診。カウンセリングも受けたが腑に落ちなかった。そんな中、インターネットで偶然ステップを発見して1回目を受講。自分の知らない考え方を学び、自分を変えられるかもしれない、との希望を抱いた。
3.ステップでのターニングポイント
3.1受講目的の書き換え
・ステップ受講当初は“自分自身がDV加害者でなくなること”を目的に掲げていた。
・7回目が過ぎた頃、当時既に1年位通われている方から、「ゴールはもっと大きく持った方が良いよ。私はそもそも幸せな人生を送るために生きていると思っているので、怒りのコントロールは一つの通過点だと思うよ」、という発言が心に刺さった。
・DV気質を治す事に留まらず、自分の人生自体をもっと幸せで豊かなものにしたいと考え、目的を“自分自身が幸せで豊かな人生を歩むこと”に書き換えた。これが“幸せ”や“豊かな人生”とは何かを考えるきっかけにもなり、自分自身の迷った時の判断の軸にもなっている。
3.2 自分自身の中の意識変化
・自分の欲求充足を自分でできる様になり余裕が出来てきたため、受講目的を“自分自身や自身の大切な人たちが幸せで豊かな人生を歩むこと”に変更した。自分や相手にとって、“幸せ”や“豊かさ”とは何か?を深く考える様になった。
・具体的な変化としては、
① この頃から妻に対して“さん”付けで呼ぶ様になる
② “相手は変える事が出来ない、変える事が出来るのは自分だけ“という、原因自分論を意識することでイライラを感じなくなり怒らなくなった。
③ 自分の基本的欲求は自分で満たす事を意識して行動できる様になり、相手の気持ちに寄り添うという考え方ができる様になってきた。
3.3 愛する決意
・自分の欲求を満たしてくれるのが妻や子供達の役割だと考えていたため、自分は妻や子供達の事を本当の意味で愛していなかったと気付いた。今の自分が存在するのは妻や子供達のお陰だと腹落ちし、妻や子供達が幸せで豊かな人生を歩める様に支援していきたい、彼女たちの心に寄り添っていきたい、と自然に思える様になり、本当の意味で家族を愛する決意をした。
・ただ、“愛:100%”の状態ではなく、“恋”の感情が入り込むことがあり、今でも“愛”と“恋”が入り交ざった状態だと思うが、以前と比べたら愛の割合が大幅に増えてきていると思う。
3.4 変わり切れない焦り
・いくら自分が頑張っても現状が大きく変わらなかったため、「成果が出ないのは、自分が変わり切れていないためでは?」と思い、受講頻度を週1回から週2回に変更した。今になって思えば、自分の行動を変えて閉塞感を打開しようとした事はステップでの成果の一つだと思う。
・学びや体験談を2回聴く事で、自身の学びを深堀できた。また、立場の異なるより多くの方々のご意見を聞く事で、様々な切り口から物事を見つめる事ができた。起きている物事は中立であり、物事の捉え方や自分自身の考え方に対して広がりや深みが出てきた。
・特にご夫婦やDV被害者として参加されている方々のご意見は、被害者の思いや心の回復、関係改善の過程、加害者への思い等を直接聞く事ができ、自分のこれまでの言動の振返りやこれからの方向性について深く考える事が出来た。それと同時に、妻や子供達の受けた苦しみや辛さを思うと、申し訳ない気持ちで一杯になった。自分の大切な人達にもう二度と辛い思いをさせない様に自分を変え続けていきたいと改めて強く感じた。
3.5 52回受講の体験談の発表
・DV加害者の特徴として、自身が行った暴力行為を正当化・矮小化・ごまかす傾向にある。DV加害者から更生するためには事実と向き合う事が大切であると学び、今回の体験談のまとめを通じて、過去の自分と再度向き合う事が出来た。
4.最後に…
・ステップを通じて、怒ることはなくなり、自分の基本的欲求は自分で満たせる様になり、相手の思いに寄り添う事、相手を支援する事を学び徐々にですが実践できる様になりました。
・ステップで学び実践した事は自分自身の一生の財産になりました。ありがとうございました。
・一方、自分の歪んだ価値観、相手を支配しようとする考え方、人間関係を破壊するような思考は自分が長い人生の中で染みついた考え方であり、そう簡単に100%塗り替えられないので、52回のプログラムが終わったとしても、定期的にステップに通い続けたいと思います。
・自身がステップで学ぶ事に理解を示してくれた妻と子供達に感謝しています。私の暴力、暴言で沢山傷つけてしまい本当に申し訳ありませんでした。その様な辛い思いをしたにも関わらず、更生のきっかけを頂き本当に感謝しています。また、栗原理事長、スタッフの皆さん、参加者の皆さん、皆さんのおかげでここまで来ることが出来ました。ありがとうございました。そして今後ともどうぞよろしくお願い致します。
以上
ステップが更生プログラムを初めて11年目になります。
その活動内容が本として出版される事になりました。
著者は20年以上DV被害者・加害者に関わってきた、ステップ理事長・栗原加代美です。
是非お求め頂きまして、ご感想をお寄せください。
被害根絶のためには加害者を減らす取り組みが必要だと強く思いました。
もうひとつ「加害者に変わってもらう」という選択肢を加えたいと考えたのです。


