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10月16日~18日迄、鳥取県で講演会活動を行ってきました。
16日は、鳥取県の児童虐待対応職員やDV相談対応職員、弁護士、検察等児童虐待に関わっている人たち約100人の人たちに、「被害者支援から見えてくる、DV・児童虐待加害者更生」と題した講演会を行ないました。
千葉県野田市や東京・目黒区などで起きた児童虐待事件を背景に関心の高さを感じました。


17日~18日は、中国四国地区(全9県)の婦人相談所職員(相談対応職員、婦人相談員、一時保護対応職員等)婦人保護施設・等の代表職員さん約60人を対象に『被害者支援から見えてくる加害者更生』の講演会を行いました。

皆さん真剣に聞いてくだり、講演を通して加害者とされる側が、何を思い、何を考え、何に気づき、どう変化していくのか講演出来ました。

後日談
講演後、鳥取の2団体から新しい講演依頼が来ました。今年と年明け後再度鳥取訪問する事となりました。

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# by npo-step | 2019-10-18 08:35 |  これまでの活動


東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が両親の虐待で死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判の判決が15日に行われる予定です。
判決を前に、DV・虐待加害者の更生を行っているステップに、テレビ朝日「報道ステーション」が取材に来ました。
更生プログラムの様子と加害男性、理事長が取材に応じてます。
放送は、テレビ朝日系列「報道ステーション」にて 10月14日夜10時~10時30分頃予定

    写真は取材中の理事長
テレビ朝日、報道ステーションの取材_b0154492_09445429.jpg



# by npo-step | 2019-10-10 09:47 |  これまでの活動

はじめに
ステップは、2011年4月から被害者支援の一環として、神奈川県初のDV加害者更生プログラムを始めました。
グループワークを土・日・水曜日、5グループに分かれて毎週二時間ずつ、1年契約で学んでいます。
また、DV加害者のパートナーである被害者も、毎月2回学んでいます。

DV加害者更生プログラムを立ち上げた理由
ステップでは、DVホットラインによる全国からの電話相談を行っていました。
寄せられるDV被害者からの相談で、
「夫又は妻から暴力をふるわれていますが私はどうしたらよいでしょうか?」
との質問をいただきますが、答は逃げるか我慢するかの二者択一しかありませんでした。

そこに、もう一つの選択肢を付け加えたいと思ったのです。
それは、加害者に変わってもらう考え方です。

シェルター等でDV被害に遭った人たちを保護しても、加害者は野放し状態です。
残念ながら、日本のDV法ではアメリカのように逮捕に至りません。
加害者となったパートナーがDVをやめれば、せっかく築き上げてきた大切な家庭を失わなくてよいのです。
そして、被害者たちもDVによって失った自分らしさや自信を、もう一度、パートナーの協力を得てとり戻して生き直せるのです。

加害者の変化
たとえば、妻に逃げられ、あるいは離婚をつきつけられて、危機的状況の中でステップを訪れたDV加害者たち。
そこで見せるかれらの状況は意外なものでした。

9割の加害者は父親から虐待を受けていました。育った家庭のなかでは、父親は家族に自分の主張を伝える手段が暴力だったのです。そんな環境で育ち、妻の行動が気にいらない時、暴力以外に妻に自分の気持ちを伝える方法を知らずに家庭を持ってしまったというのです。暴力以外に自分を伝える方法を教えて下さいと泣き崩れる加害者もおります。

ステップを訪れた当初は、「自分だけでなく妻も悪い」と、なかなかDVに気付かない加害者がほとんどですが、彼らも3ヶ月ほどすると自分がDV加害者だと新たな気付きが始まります。
そこからDVの原因である歪んだ価値観を正しい価値観への張り替が始まります。


加害者の変化の事例
《事例 1》
家出した妻と子供が、すっかりDV、ギャンブル、酒をやめた夫の元に6カ月ぶりに家に戻り、夢のような暖かな家庭を築き始めました。
夫はDVをやめたばかりでなく、豊かな人間に成長し、妻も夫をモデルとして豊かな人間になる事を願い、本など読んで、努力しております。
小4と小1の子供たちも安全な家庭環境で成績が上がったそうです。

《事例 2》
別のカップルの場合、同居中は、夫は気に入らない事が有る毎に不機嫌をまき散らしたり、怒鳴る、手を挙げる事が多く有りました。
夫婦でステップに来て6ヶ月、今では夫は全くDVがなくなりました。
妻は、言いたいことが言えるようになり、離婚の思いが無くなりました。
不満をため込む前に話し合う事が出来る様になり、円満な家庭に戻りました。

最後にお願い
DVで悩んでいる加害者の方は、ぜひステップのDV加害者更生プログラムを訪れてみてください。
愛する人を失う前に、自分自身を見つめてみませんか。
お待ちしています。

DV加害者更生プログラム専用窓口 080-5530-8047

DV加害者更生プログラムは、神奈川県横浜市内で、
  NPO法人 女性・人権支援センター ステップ、が運営してます



# by npo-step | 2019-10-02 15:01 |  これからの活動予定

52週通い続けた体験談

ステップのDV加害者更生プログラムに52回通い続けた Sさんから「私にとってのステップ」と題した手記を頂きましたので原文のまま紹介します。  

ステップに通うことは不名誉なこと
ステップで学ぶことは名誉なこと

DV加害者としてステップに通うことになったのは、どんな理由があるにせよ、大変不名誉なことです。なぜなら自分にとって大切な人たちを傷つけてしまった結果、そのようになったからです。
ステップは、DV加害者から妻を尊重できる人間へと、自分を変化させるサポートをしてくれる場所であり、大切な人たちを失った悲しみを、参加者同士が傷をなめ合う場所でも現実逃避する場所でもありません。それにはまず、DVという過去の自分の過ちに対して真摯に向き合い、反省することが不可欠となります。
自分を変化させるには、言い訳や愚痴は必要ないのです。

私がステップに通うことになった理由も大変不名誉なことでした。結婚19年目のある日、妻と子供たちは家を出たまま戻りませんでした。原因は長年に渡る私のDVでした。
私は妻や子供たちに対する支配欲が強いばかりか、自分の都合を最優先にして生きてきました。子育て、家事、そのほとんどを妻に任せきりで、夫は生活費さえ入れれば良いと考えていたのです。
しかし、妻は子供の成長と共に精神的に強くなり、生活費を入れること以外の役割も私に求めるようになりました。それでも私は何も変わらなかったため、絶えず夫婦喧嘩が起きるようになりました。夫婦喧嘩では私は自分の主張だけを通すために、妻を罵倒したり、発言を軽んじて馬鹿にするなど、一方的に言葉のDVを浴びせかけました。そこには妻を尊重する気持ちなど微塵もなく、私は夫婦喧嘩に勝ち、妻を屈服させることしか考えていませんでした。
そのような歪んだ夫婦関係で円満な家庭など築けるわけもなく、その先に待っている結果も予想できましたが、私は自分を変えようとはしませんでした。ちっぽけなプライドがそれを許さなかったのです。
やがて予想どおり、 妻と子供たちは私から離れて行き、私には人生最大の後悔だけが残りました。
そんな私を救ってくれたのが、ステップだったのです。

ステップでは、"3つのステップ"で自分を変化させていきます。
ファーストステップは、DVという過去の自分の過ちに対して真摯に向き合い、反省することです。セカンドステップは自分に生じる怒りの要因を突き止め、それをリフレーミング(物事に対する視点をポジティブに変える)によって、コントロールできるようになることです。サードステップは、大切なパートナーである妻を尊重できるようになることです。
ここまでが、"3つのステップ"となりますが、実は最後にフォースステップがあると私は考えています。ステップで自分を変化させることは、同時に人格をも高めることになり、やがて妻に限らずあらゆる人も尊重できるようになります。さらにそこから実りある人間関係が築ければ、職場に活気をもたらしたり、周囲から頼られる人へとさらに変化できるかも知れません。
「人を尊重する」という基本的なことを充分理解していない人よりも、"3つのステップ"を学んだ人の方が、それができる可能性が高いと私は考えます。ですから、ステップで学ぶことは名誉なことなのです。

最後に、ステップに通うことを検討している方に、卒業生の一人としてお伝えしたいことがあります。
ステップに通うことを決めたら、決して漠然と通わないでください。それではいつまでたっても不名誉なままです。しかし、「妻を尊重するために自分を変える」という強い意志と明確な目標を持ち続ければ、きっとステップで学ぶことは名誉なことだと気づくはずです。
学びの場では、栗原理事長やスタッフ、そして他の参加者の発言に注意深く耳を傾けてください。なぜなら自分の価値観が変わるだけではなく、今後の人生を大きく左右する金言が得られるかも知れないからです。一方で、自分の考えや過去の過ちも嘘偽り無くさらけ出してください。逆にそれらが他の参加者の光明となることもあるからです。参加者同士で学び合うことができることも、ステップの素晴らしい点の1つなのです。
また、自分を変化させるには必ず痛みが伴います。これは誰もが避けては通れない道です。時には家族を失った喪失感や孤独感にもがき苦しみ、時には同じ失敗を何度も繰り返す自分自身の不甲斐なさに苛立ちを感じることもあるでしょう。しかし、自分を変化させるには、それらを乗り越えて、螺旋階段のようにゆっくりと小さな成功体験をひとつひとつ積み重ねて行くしかないのです。
もちろん、私自身も気を抜くことなくさらに変化していきたいと思いますし、少しずつ会えるようになった妻や子供たちに、一生掛けて償いもしていく覚悟です。

ステップに通うことは不名誉なこと
ステップで学ぶことは名誉なこと

初心を忘れずに、今後もこの言葉を胸に刻みながら、大切な家族と一緒に暮らすことを目標に努力して参りたいと思います。

最後になりますが、私を導いてくれた栗原理事長とスタッフの皆さま、励ましてくれた参加者の皆さま、本当にありがとうございました。
                        ステップ卒業生 S


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# by npo-step | 2019-10-02 05:07 |  これまでの活動

夫婦塾、四期生 募集中

令和4年4月4日(土)より毎月第1土曜日夫婦塾が始まります。(全6回)
より良い夫婦関係を望んでおられる方、是非夫婦塾においでください。
 1.夫婦としてもっと楽しく心が通い合う関係で有りたい
 2.夫婦が互いに尊重し合う関係でありたい

★ 開催日時 毎月第1土曜日午前10時~12時
★ 参加者  ご夫婦又は個人 
★ 学びは、全コース、6回開催
★ 参加費 毎回・ご夫婦で5.000円 (参加時支払)
★ 参加方法 専用電話にご連絡下さい。080-5530-8047 担当・栗原
★ コースの内容
   1回目、自己紹介
   2回目、夫婦愛の責任
   3回目、違いへの対応
   4回目、怒りへの対応
   5回目、幸せになるための7つの習慣
   6回目、まとめ 
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# by npo-step | 2019-10-01 20:18 |  これからの活動予定