ステップのDV加害者更生プログラムに52週参加された、Aさんから体験談を頂きました。
掲載の同意を頂きましたので、原文のままご紹介いたします。
【ステップ体験談】
♦はじめに
● ステップに来るまでに何をしてきたか
● 何を学んだか
● どう変わったか
♦ステップに来るまでに何をしてきたか
● 妻に対して
○ 「何もわかっていない」、「何もできていない」という否定
○ 口で言ってもわからない:たたく、ける、土下座させる
○ 無視する
○ お金を渡さない:経済的DV
● 子供に対して
○ 思い通りにならないと声を荒げる、力で従わせようとする
○ 妻に対する暴言・暴力を子供の前で行う:面前DV
【自分の思い通りにならないと、怒りで妻や子供を変えようとする
間違った考え方をしていた】
♦ステップに来るまでに何をしてきたか
● 私のしてきた悪い習慣
○ 正しい病:~~であるべき、ちょっと考えればわかるはずだ
○ 関心がない、決めつけ:どうせ~~なんじゃないか、きっと~~だろう
○ 怒りにすぐ反応する:やられっぱなしは損
○ 共感できない:正しい病+決めつけ
○ 上から目線:わからせよう
♦何を学んだか
● 5つの基本的欲求
○ 愛・所属、力、自由、楽しみ、生存
○ 自分自身で満たす必要がある
● 上質世界
○ 願望、大切にしていること
○ 相手は変えられない、相手の上質世界は表に出てこない(傾聴が重要)
● 行動の選択
○ 自分と相手の行為、思考、感情、生理反応から行動を選択している
○ 相手の思考や感情に寄り添い、自分の行為を変える
○ 自分の感情や生理反応のみに着目しない
● 怒りの原因
○ 現実と自分の上質世界とのギャップ
○ 自分の基本的欲求を相手に満たしてもらおうとする(依存)
【この学びが大きな転機】
♦何を学んだか
● 私は自分の基本的欲求を妻や子供に満たしてもらおうとしていた(=依存)
○ 基本的欲求は自分で満たすもので他人に満たしてもらうものではないことを学んだ
○ そうであっても、他人に基本的欲求を満たしてもらえることもある
それは「ありがたいこと」であり、自然と感謝につながるということを学んだ
○ 私は自分の基本的欲求を自分自身で満たせるようになり、さらに相手の欲求充足支援ができるようになりたい、と考えるようになった
♦何を学んだか
● 私は相手が私を怒らせる行動をしていると考えていた
自分なら選択しない行動をしていることはおかしいと考えていた
○ 怒りを選択しているのは自分であることを学んだ
○ 相手は最善の選択をしていることを学んだ
○ 怒りは自分の感情と相手の行為のみに着目していることが原因であることを学んだ
○ 相手の表に出てこない思考や感情を以前は知ろうとしていなかったことに気づいた
○ 相手の最善の選択をした背景(理由)を知ろうと考えるようになった
♦何を学んだか
魔法の言葉
● どうしましたか 状況を聞く
● どうしたいですか 願望を聞く
● どうしますか 解決方法を聞く
● 聞くことで、相手も私もすっきりする
○ 最高のアドバイスは自分の体験談ではなく相手自身が持っている
○ 私は相手のことを知らない、相手は自分自身のことを私より知っている
♦どう変わったか
● 怒りがほとんどなくなった
○ 基本的欲求を満たすのは自分自身、相手に満たしてもらうものではない
相手は最善の選択をしている、相手の選択の根拠を私はよく知らない
相手は変えられない、変えられるのは自分の選択と願望
そう考えると、怒る理由がなくなった
○
● 自然と感謝できるようになった
○ 本来自分で満たすべき基本的欲求の充足支援を他人からしてもらえる=ありがたい
○ できるだけ相手の欲求充足支援をしようと考えるようになった
(ほめる、肯定する、傾聴する。。。)
● 怒りがほとんどなくなった
○ 基本的欲求を満たすのは自分自身、相手に満たしてもらうものではない
相手は最善の選択をしている、相手の選択の根拠を私はよく知らない
相手は変えられない、変えられるのは自分の選択と願望
そう考えると、怒る理由がなくなった
● 自然と感謝できるようになった
○ 本来自分で満たすべき基本的欲求の充足支援を他人からしてもらえる=ありがたい
○ できるだけ相手の欲求充足支援をしようと考えるようになった
(ほめる、肯定する、傾聴する。。。)
♦どう変わったか
● 仕事が少し楽になった、会社で同僚・後輩との関係が改善した
○ 以前は自分の考え方が正しいと押し付けているところがあった
正しい方法を教えるために、情報収集し、対策を考えて、論理立てて説明したため、
仕事でとても疲れていた
○ 私は私が経験してきたこと以外は知らない、相手は私が知らないことを知っていることが選択の違いにつながっていることに気づいた
相手が知っている背景、願望を傾聴することで、解決策は自然と出てくることを実感した
● 顔の筋肉?の痛みが和らいだ
○ 表情が少しよくなったからか、軽くなったと感じる
♦おわりに
● ステップに来る機会を与えてくれた妻と子供に感謝します
○ 私の怒り行動であなたを傷つけてしまい、本当に申し訳ありませんでした
○ 私の暴言・暴力でとてもつらい思いをしたにもかかわらず、
更生のきっかけをいただき大変感謝いたします
● ステップのスタッフ、参加者の皆様に感謝します
○ 私はステップに通うことで、私の暴言・暴力・怒りの原因に気づくことができました
私の気づきはスタッフの皆様、参加者の皆様とのディスカッションにより徐々に得ることができたものです。これまで参加させていただき、本当にありがとうございました
○ 栗原理事長と出会えたことが、私の思考と行動の転機になりました
深く感謝いたします。よりよい現在と未来にできるように、これからもステップで学んだことを土台として、よい習慣を身に着けていきます
九州・宮崎から横浜まで、DV加害者更生プログラムに52回通い続けた人が、別居中の妻と同居出来ただけでなく、今度は学んだ事を生かして、DVや虐待で悩んでいる加害者・被害者の為に、宮崎で更生プログラムを開設するまで変わりました。今回ご夫婦から体験談の寄稿を頂きましたので、原文のまま紹介します。
【夫より】
九州という遠方からでしたので、52週ではなく52回の受講(一度に数回まとめて受講)でしたが、皆様のおかげでこの度卒業することができました。
2018年10月のある日。
妻と子供は突然何の前触れもなく、私の前から姿を消しました。
その後連絡が取れましたが、何を言っても「離婚したい」だった妻ですが、ステップの門をたたき、学びを続けていくうちに、少しずつ会話をしてくれるようになりました。
そして8ヵ月半の別居を経て、彼女のほうから「同居を再開しましょう」と言ってくれるまでになりました。こう書くと簡単そうですが、数十年つちかった感覚を入れ替える事は容易ではありませんでした。何度かやめたくもなりました。もちろん妻も、ふたたびジェットコースターに乗ったような感覚だった事でしょう。
そんな私達を、ステップは支えてくれました。妻も一度ステップを訪れ、多くの学びと癒しを得ました。たくさん妻を傷つけてしまった私ではありますが、自分と向き合えた事でたくさんの出会いがありました。栗原理事長とミスター栗原との出会い。ステップのファシリテーターの皆さんとの出会い。選択理論心理学との出会い。共に励ましあった参加者の皆さんとの出会い。そして何より、新しい自分と、新しい夫婦の関係との出会いがありました。どれもステップに来なければ得られなかったものです。
DVについて多くを知る前は、DVは一部の異常者がするもの、といったイメージでしたが、自分の体験や他の参加者さんをみていてその認識は180度変わりました。DVはおおげさでなく、「そこらに」あるものでした。これ以上私の妻のような被害者を出さないために、九州でもステップの学びを広める事を決意しました。妻も覚悟を決め、一緒に運営をしてくれる事になり、「一般社団法人エフエフピー」を立ち上げました。本当にありがとうございました。今後ともご指導ください。
【妻より】
離婚を覚悟し、子供を連れて家を出てから約1年半が経ちました。あの時は、また夫と笑える日が来るなど到底思えませんでした。栗原理事長、スタッフの皆様、一緒に学んで下さった参加者の方々にはどれだけ御礼を言っても言い尽くせないほどです。今後は、夫と共に立ち上げた「一般社団法人エフエフピー」を通して、DV加害者・被害者双方がお互いにより良く変化し、新しい幸せな一歩を踏み出すお手伝いが出来たらと思っています。本当にありがとうございました。
( 開設した「一般社団法人エフエフピー」のHPは 5050p.org です)

ステップの加害者更生プログラムに52週通ったYさんから、体験談をいただきました
原文のまま皆様に紹介いたします。
ステップに通って
ステップに無事52回通うことができました。気づきや学びをまとめましたので報告します。
1.わたしの紹介、家族の状況
わたし:52歳 会社員
妻 :2001年ころにうつ病発症(療育センタに長男の障害が一生治らないと言われそのショックでその日に二男が1カ月早く生まれる)。
長男 :1999年生まれ 発達障害、(他にも特性はいろいろあるが一番大変だったのは)不安対してとても過敏
二男 :2001年生まれ 発達障害、重度障害(知的)で言葉は話せず
・2008年に家庭事情に会社に配慮してもらい、自宅近くの職場に転勤。以降家事を主に引き受けるようになった。
2.わたしのDV行為
(1)主なもの
・自宅近くの職場に転勤から数年の後、業務が忙しくなり、妻に家事の手伝いを依頼するが、やってもらえないことが頻繁になり、怒ってしまう。これは、主に妻に対してのDVのほか、長男に対しての面前DVにつながってしまう。
(2)そのほか
・別居前は、(1)等のことが日常的になり、長男は特にわたしに対しておびえるようになってしまった。しかし、振返るとこのほかにも、数年に1回程度DV行為があった。
・2002年ころ、長男・二男と公園に行った際に、長男に「長男がお母さんに迷惑をかけるから、お母さんの元気がなくなった」と言ってしまう。
・2009年ころ、長男が連日学校へ行くのを渋るようになり、妻が「何で行ってくれないの?」の繰り返し状態に。それを見て、わたしが長男の腕を強引に引っ張り、連れ出そうとする。階段の手摺につかまる長男を無理やり引っ張り2階のリビングの階段からわたしと長男が転げ落ちる。
⇒長男の大きなトラウマに(当時はそれほど長男に言われなかったが、(1)の状況となってから、長男に謝罪を要求される)
(3)振り返ると・・・
・そのほか、その後のステップの振り返りでも、目立ったことではないけど、DV的な考えはあったなあと思うこと多々あり(自分の思い通りにならない、理屈攻め、自分が正しい・相手がおかしい)。
3.ステップのきっかけと当初の自己認識
妻からわたしの対応はDVに当たることを指摘され、通って欲しいと言われる。NHKのDV特集で栗原理事長が出演されていたことから、ステップに連絡を取る。当初から、怒って妻と子供を怖がらせていたことはよくないこととは認識していたが、怒らせる妻に原因があると思っていた。ステップの面談で説明を聞き、7つの習慣で外的コントロールばかりだったと思い知らされる(ステップに来る人で当てはまらない人はいないと思いますが)。
4.ステップでの気づき・学び
(1)主な気づき
怒りの原因や過程、それに対する考え方やコミュニケーション(人間関係の構築)について学んだ。
①怒りの見える化:大事なことは、思考や感情を記録すること。記録することで、客観視できるようになり、自身の思考(怒りにつながる思考)の変化に気づくようになる。
②心の傷つき :わたしには怒りの原因のなかでとても大きな割合を占めていることを感じた。
例えば、「家事を手伝ってもらえない」⇒「心が傷つく」⇒「怒り」
③理想と現実 :「(あるべき)理想や願望」と「現実」にギャップがあると強引に埋めようとして、安易に強迫的な手段をとってしまう。
④受容 :7つの良い習慣の1つ。受容には受け止めと受け入れがある。受け止めは、検討の俎上にあげるということ。
⑤アングリーマンは強い:ノルウェーのアニメ。お父さんの中に怒りに支配された別人格がいて、怒りに任せた行動を変えることが難しいと弱気になる。
これら学んだことは、すぐに「ああ、そうか」と思えるものの、それを自分でものにして肚に落とし込むには、時間がかかる。継続的に通うことに意義があると感じた。
(2)学び
ステップに継続して通ったことで得た気づきや経験を通して、自身の変化を実感したものや新たな価値観として獲得したものを紹介。
怒りのメカニズム
『心の傷つき』等の『ネガティブな思考』を持っていると、脳や体の状態が変化(反応)し、『怒り感情』(ノルアドレナリンandアドレナリン)につながる。
脳や体の反応は生体的な反応であるので、コントロールできない。『ネガティブな思考』をリフレーミング(捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ること)によって、捉え方を変化させ『健全な思考』とすることで、脳や体が反応せず怒り感情へつながらなくなることが実感できた。
『べき』が嫌いになる
怒りにつながる要因の1つとして、『べき』思考がある。自身の価値観や理想を強く押し出し、こうある『べき』という思考を持つと、他者に対して支配的(所謂マウント)になってしまい、怒り等強硬な手段を用いるようになってしまう。
わたし自身が、他者の『べき』を強要される機会があり、その経験を通して『べき』思考とても不健全な人間関係を構築する大きな要因となることに気づいた。
それまでは、わたし自身『べき』思考をよく用いていたが、以降、『べき』思考に嫌悪感を抱くようになり、思考や感情が変化した。
全受容(これは、わたしなりの全受容の解釈です)
わたし自身にショックな出来事があり、ステップの場で心情を吐露し、その後数日経って自宅で振り返りをしていると、ステップの場面が思い出された。それは、わたしの相談をみんなが一緒に考えてくれたり、みんなも苦しい思いを吐露している光景で、わたしにとってこの営みがとても大切なものに思え、ここで学んだことを『無駄にしちゃいけない。大事にしないといけない。』という思いが溢れた。
受け入れ続けてもらい心が満たされると、自然と受け入れてもらっている対象を大切に思うようになることが実感できた。わたしにとってこの経験はとても貴重なもので、夫婦、親子等の人間関係において、お互いに受容できていたら、お互いを大切に思うことができることを知った。自身の生き方の目標ができた。
5.最後に
ステップに通って、『怒り』の原因や対応の仕方が学べたことはもちろん、人間関係を中心とした生き方も学ぶことができ、これからの目標ができた。スタッフや一緒に通って学んだみなさんに感謝したい。
『ステップ卒業の書簡』
私は二度の離婚を経験しました、そのどちらも私のDV加害行為が原因でした。
DV加害行為は、その時の自分では考えが及ばないほど、周囲への影響が大きく、最も影響が大きいのはDV被害者であることは言うまでも有りません。
DV被害者は今後数年、もしくは数十年恐ろしい記憶と同居して生活していきます。脳はDV行為を受けると、物理的に変形してしまうと言われています。中には元に戻らなくなる人もいます。DV加害行為は一瞬で脳を変形させてしまいます。私は自分を生涯の伴侶として選んでくれた二人のパートナーに本当に申し訳なく思っています。可能であれば、元々パートナーや元パートナーの脳に残っているDV被害の恐ろしい記憶を超能力か何かで消去して変形した脳を元通りにしてほしい、といつも願っています。
ステップで学んだ「身に付けたい7つの習慣」を常に意識しながら生活することにより、私は3人目のパートナーと出会うことが出来ました。今はステップで学んだことを活かして生活しているので、私も(おそらく)パートナーも幸せに暮らしています。今では「あの時何で怒鳴ったりしたんだろう?」と過去の自分の感情を不思議に思えるようになりました。ごく稀に『あっ!以前と同じ出来事が訪れた。以前の自分はこのタイミングで怒鳴ったりしていたけど、今は怒り感情が出てこないな~』と、自分を客観的に見る事が出来るようになりました。それは怒り感情は、自分の思い通りに行かないときや、空腹や寝不足といった体調不良に代表される欲求充足が満たされない時に発生することをステップで学んだからです。私は怒り行動で物事を解決する方法しか知りませんでした。
「人間関係を壊す7つの習慣」に思考を転換するのは本当に簡単です。苦労しながらも常に「身に付けたい7つの習慣」を意識して対人関係を維持していくのが大切だと思います。DV加害行為の原因の一つに、パートナーへの依存が潜在しています。覚せい剤でもアルコールでもギャンブルでもニコチンでも、依存症になってしまったら自分で止める事は、まず不可能です。止めたくても止められない依存症から脱出するには、自己の強い意志、周囲からの理解、そして専門家の治療、と3つの力がどうしても必要です。
ステップではDV加害者が集まってグループ学習を通じながら、周囲からの理解と支援を得る事ができます。そして栗原理事長やスタッフの専門的な治療を受ける事ができます。あとは自己の強い意志だけです。ほんの少しの勇気を持ってステップに連絡してみてください。あなたの人生は劇的に変わります。DV被害を1日も早く根絶したい、とステップでは心から願っています。
自分の怒り感情がコントロールできない方、どうしてもパートナーを傷つけてしまう方、お気軽にご連絡ください。扉を開くのはあなたです。 (仮称Aさん)

ステップのDV加害者更生プログラムに52週参加された、N・Hさんから体験談を頂きましたので、
原文のままご紹介いたします。
52週終了後の体験談(振り返り)を発表します。
1.自己紹介
家族:妻と子供二人
現在:別居して約1 年半
ステップとの出会い:別居後に妻から紹介を受けて、学びを始める
2.私の認識の間違い、過去のDV
別居4ヶ月後(ステップで学び始めて3ヶ月後)にカップル面談を実施して、今までのDV行為を纏めて妻へ報告。しかし、妻が記憶しているDV行為がそこに入っていなく指摘される。自分ではDV行為だと分かっていなかったと気付きがあった。
(1)肉体的DV
大きな怪我にはなっていないが、叩く、押さえつける等の暴力を振っていた
(2)精神的DV
馬鹿やカスと罵る、激怒して相手を責めいた
(3)経済的DV
給与・貯蓄額を教えない、買いたいものを却下する、旅行にお金を使い過ぎる
3.願望、欲求の強さ・充足度、イメージ写真
ステップで学び始めてから妻から要望で願望、欲求の強さ・充足度、イメージ写真をお互いに確認しあった。妻の願望は「穏やかに過ごしたい」のみであったが、それをかなえる事は出来ていなかった。また、今まで自己中心的でその他については全く知ろうとしていなかった。良い人間関係を築く上で、お互いを知り合う事はとても大切だと感じた。
4.ステップの学び
私がステップで学んで、特に影響を受けた学びについて紹介します。
・ステップの目標:①いかにして怒りを無くすか、コントロールするか
②いかに大切にされていると思ってもらえるか、7つの習慣を使用する
・選択理論について:
①人間関係を破壊する7つの習慣、人間関係を良くする7つの習慣
②他人と過去は変えられない、未来と自分は変えられる
・自分を受け入れる、過去のDV
・怒りをしずめる魔法の言葉:
1. 良かった 2.ま~良いか 3.何でも有 4.相手は最善の選択をしている
・3つの質問:どうしたの? どうしたいの? どうしたらよいの?の活用
・上質世界の違い(願望)がある事を分かっているとよい
・変化の条件 1.変わりたい、2.効果的な情報提供、3.信頼、4.気付く、5.実践
・個の必要性:仕事、家庭、個が均等に入る
・執着と執念:執念は必要だが、執着は必要ない
・ラーニングピラミッド:
学習定着率:講義を受ける 5%、本を読む 10%、視覚的理解 20%、実演・実験 30%、
グループ討論 50%、自ら体験する 75%、人に教える・説明する 90%
・サ行(そうだね、さすが、それで、知らなかったよ、素晴らしいね等)を活用する
ダ行(だから、ダメ、どうせ、でも等)は使用しない
・アンガーマネジメント:どんな”べき(価値観)”を大切にしているか把握する
・変えられる事を変え、変えられない事を受け入れる勇気を持つ
・上質世界(願望)は、1.人、 2.物、 3.価値観 (〜あるべき)
出し入れ自由で、自分しか変えられない
・言語化する:過去→現在を図(絵)にする
・べき思考:違った価値観を怒りに変えるのではなく、違いを楽しむ。
5.振り返り
ステップで学んで、自分が変わったことを紹介します。
・人間関係を破壊する7つの習慣 → 人間関係を良くする7つの習慣
・他人は変えられる → 他人と過去は変えられない、未来と自分は変えられる
・考えの違いに対し怒り爆発 → 相手は最善の選択をしている
・質問はなし、結論を言う → 3つの質問を活用して、傾聴する
・話しを聞かない → 自分の作業を止めて、まずは傾聴から
・ダ行を使用 → サ行を活用する
・相手の願望を知らない → 違いを認識して、寄り添う
・違いは怒りへ → 違いを楽しむ
・変わろうとしていない → 変わりたいと行動する
・仕事優先 → 仕事、家庭、個を均等に
・たくさんのべきを持っていた → べきを手放して、相手に寄り添う
・違った価値観を怒りに変える → 違いを楽しむ
・自己啓発していなかった → 自己啓発する
・相手を支配する → 全ての人が対等
6.これからについて
・自分のべき(価値観)を外して、妻へ寄り添う。
・リフレーミング(相手は最善の選択をしている)で怒りを無くし、コントロールする。
・人間関係を良くする7つの習慣を使う。まずは傾聴。
・過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる。
・3つの質問を活用する。
・常に自然に対応出来る様に、選択理論を習慣化する。
5.ステップへの感謝
自分がここまで変われたのは、ステップでの学びがあったからです。
①自分で変わりたいと思う事、②ステップでの学びの場、③理事長、講師のサポート、信頼関係、
④グループ討論・振り返りによる気付き、⑤ロールプレイ、⑥実践、⑦人に教える、説明する。
私の体験談の後に、妻からも素晴らしい報告を聞く事が出来、感謝しています。
繰り返しになりますが、ありがとうございました。
N、H
体験談を頂きましたので、原文のまま掲載致します。
52週終了後の体験談(振り返り)を発表します。
1.自己紹介
・家族:妻と子供二人
・現在:別居して約2年間
・性格:[良い面]明るくプラス思考、人付き合いは苦ではない、負けず嫌い、子供好き
い、断りきれない、身内程冷たい態度をとる傾向
2.過去のDV歴
・家庭の貯蓄を使いきってしまう
・家に入れるはずの給料(現金)を少ししか入れない
・ほとんどが毎晩の仕事帰りの飲食代
・後輩が同席した際は大きい人間と思われたい一心から奢る
・終電を逃せばタクシーで帰宅
・財布は私が管理できるからとパートナーを説得したのがきっかけで私が管理していた。
結婚するまでは貯金出来ていたので、自然にお金は貯まっていくものと思っていた。
(2)精神的DV
・(相手が正しいのに)常に自分が正しい病
・ (相手が正しいのに)口ケンカで相手に勝とうとする
・ (相手が正しいのに)言われたら言い返す
・相談事を受けても、そんなの甘ったれた考えだ。もっと自分で頑張りなよと突き放していた。
・食事中に妻がスマホをいじってるとイライラして注意する
・洗濯の生乾き臭が嫌いで臭うとやり直し
・子供が言うことを聞かない時や食べ物をわざとこぼしたときなど怒っていた
(3)肉体的DV
・車の中や家などで肘打ち、平手打ち、蹴るなどの行為を計4回行った
・車の中でケンカになり車を壁に当て自損させた
・4回目の暴力の翌日から別居になる
3.Stepに通ってから
(1)面談
(2)初回
(3)1- 2ヶ月間
それは、自分に向き合い過去のどんな事象に対しても目を反らさず曖昧にしないで深堀しているからだと実感
した。
この時期は自分の行いが悪かったと気付けるようになってきたが、同時にパートナーもまだ悪いところ
がありパートナーにも考え方を治して欲しいという思いが頭の片隅にあったのも事実。
まだまだこの頃は思考が変わってなかったと今なら思える。
(4)2ヶ月後
stepにてターニングポイントとなる[傾聴]を学んだ。
(5)3~12ヶ月
己を知る時期
自分が知らなかった自分の性格や上質世界を知る。
基本的欲求では自由が強く、自分勝手な性格であることを実感。
自由が強い人は自分自身のみで行動しているので周りには一切迷惑を掛けていないと思っていたが実は周りの
援助を受けて生きているということを学ぶ。
別居しているので一人だけでの生活と思っていたが、二重生活なのでその分の費用も掛かる。
但し、そんな状況でも人間一人ではないんだとリフレーミングすることも出来た。
(6)1年~今日
学びを実践する時期
・別居中のため中々実践する機会は少ないが、メールでのやり取り、稀にある電話のやり取りの際にはstepで学
んだ傾聴、全面受容、否定しない事など、基本的なことを忠実に行う。
お小遣いの振り込みがかなり過ぎても要求はしなく振り込みがあれば有り難うと感謝する。
・パートナーから過去の不満話は沢山出る。事実と異なる事も沢山言われる。
それでも反論しない。一つ一つの説明要求や、異なる事実を暴くことはしないと決めた。
良いか悪いか結果は分からないが、少なくとも悪くなる事にはならなかったと実感。
・自分の辛さは言わない
小遣いが少ない、一人で寂しい、車がないから何も出来ないなど、、
パートナーの方が環境が変わって何十倍も辛い
・自分が変わったと言うことをアピールしない
パートナーが気付いてくれた時こそが変わったという証
・会社や街中でも普段から人間関係を築く良い習慣を意識して実践することでイライラが軽減出来た。
そうなると世の中を見る目が変わり、人間関係が良くなることを実感。自分も楽になる。
・まだ上手く出来ない事は交渉。
但し、今考えている交渉内容は、同居に戻りたいという内容であり、パートナーの気持ちを優先させていない
自分勝手な意見である。
4.今後
・まだまだ自分自身出来ていない事を認識して、怒らないこと、穏やかな気持ちでいること、
傾聴することなどの良い習慣を継続して行う。
・パートナーからすれば何一つ変わっていないと思われていることも事実。
・例え99個出来ていても一つできていなければ全てが出来ていないと思われる覚悟で望む。
・今現在ストレスのない生活をしているから出来ると思っているだけかもしれない。
ストレスの強い場面に遭遇した際(願わくば同居に戻れた場合)でも、ここまで学んできたことを常に実践出来
るように学びを続ける。
・焦らないでパートナーの気持ちに寄り添い時間が掛かってでも頼られるような夫または父になっていきたい。
5.謝意
・stepに通い、気付くこと、己を知ること、思考を変えること、相手の気持ちに寄り添うことの大切さを学びま
した。
・毎回の振り返り時に、その時(週)の心境を天気で表現していましたが、曇りか雨(時たま嵐)しか言わなかった
のを覚えています。
しかし心の天気は今、初めて晴れています。
この先どんな未来が待っているか分かりませんがこの思考と晴れた心の状態で人に接していこうと思います。
・理事長、スタッフの皆様、一緒に学ばせて頂いた皆様には多くの感謝の気持ちでいっぱいです。
(添付で送られてきた、笑顔に溢れた幸せいっぱいの家族写真、掲載できないのが残念です)
あの1.2年前の私はボロボロでした。夫と夫の両親三人から閉ざされたオーストラリアという逃げ場の無い環境で私は悪いと洗脳され希死念慮とそれか私がヤるしかないという思いしかなかった私が、今家族みんなで静かに眠りについてる毎日、朝から笑いあえる毎日、平凡な毎日が涙がでるほど幸せで、幸せを噛みしめる毎日を送れ、何より小さい子供の前での波乱や不安定な毎日やDVの連鎖を断ち切れ安心させられる環境を与えられている毎日を送れています。
夫に関しては、あんなに倒錯した正しいというものさし、自分は何も間違えていない、自分は正しい、正しければ何をしても構わない、私の気持ちなんてゴミくず以下のようにまるでないかのようにし、私を陥れ悪者にし、両親と三人でイジメて、私が泣いてもなんとも思わない夫が、今では私の話に誠心誠意で耳を傾け、自分で反省し、自分から謝る事が出来る人になり、互いに尊重し合い、話し合いの出来る私達になりました。またみんなには分からない絆も生まれました。
私に関しては"私が全て悪い"という不健康な考えから、過去を見直し夫に依存し夫に振り回される自分ではなくなり、自分の意見や考えをしっかり持ち、相手に伝え、自分で区切りをつけられる私になれました。
ステップさんのところに行ってから本当に変わりました。私には分からない苦しみだったと思います。
理事長さんに感謝を伝えたく
この一通では伝えきれないほどの事が起き伝えきれないほどの事を振り返り、伝えきれないほど変わり、伝えきれないほどの感謝です。
本当に本当にありがとうございました。
M・Kさん一家は海外に住んでおりましたが、DVが原因で別居となり、ステップのDV加害者更生プログラムを学ぶため一時帰国。その後はスカイプを用いて継続的に学び、再帰国後は更にステップで計52回学び続けた後、参加者の皆様の前で体験談を語りました。その内容を後日手記として頂きましたのでので、原文のままご紹介します。
私のしてきたDVは、奥さんの人格をじわじわと蝕んで奥さんに自分自身に価値がない、私は大切にされなくて良い存在なんだと味わわせるようにして生きる活力を失わせて、自分の思い通りに動かなければ価値ないよという思いにさせ、コントロールするという行為でした。
家族なのに奥さんのことを全く大切にしない、ぞんざいに扱って良い相手だとして接していました。
また、奥さんと激しく口論になり、取っ組み合いになった時に相手を突き飛ばしたり、子供と奥さんの目の前で物にあたって、車の鍵を地面に叩きつけたり、ハンガーを床に叩き付けて、壊したりフィジカルの暴力もしてきました。
これら全てのDV行為は自らが選択して行った行為だと、ステップで学び、私がなぜDV行為をするようになったのか、その原因を突き止めようと模索していきました。
私の場合はその原因は両親が多大な影響を与えているということが分かってきました。
「毒になる親」という本を読み、私の両親は性的虐待という以外ほぼ全て当てはまっていたのです。
小学校3年生の時に転校をして、毎日鉛筆を折られるようないじめを受けて最終的に親のお金を盗んで友達にそのお金を渡すというところまでいきました。
その状況が私の両親に伝わった後の両親の反応は、いじめられていた私の心に寄り添うのではなく、父親がそろばんで殴りかかってくるという体験をしました。そして、その後も色々あるのですが、私は両親には本質のところ逆らえず、完璧なるマザコンになっていきます。
その関係は大人になっても変わらず、奥さんへのDVとなって発展していきます。
私の両親、特に母親はから猛烈な反対を受け、奥さんとの結婚に親への罪悪感を抱いて生活していました。また、結婚後も、執拗に奥さんの至らないところとして母親から批判を聞いてきました。
私はその思考をそのまま受け継ぎ、最終的には自らも奥さんを批判するように選択していきました。そこで私は、奥さんへの批判と私への批判を一つずつメールを掘り起こしてどこが現実とずれていたのか、両親の思考回路はどうだったのか、私はどのように考えていたのか、そして正しいのは何なのか、直さなければならないところは何なのかを一つ一つしらみつぶしにしていきました。
私の両親から受けてきた歪んだ思考を理解してきた後に今度は私と私の両親が犯してきた奥さんへのDV行為を一つずつ先程と同じような目線で両親の思考回路はどうだったのか、私はどのように考えていたのか、どのような歪んだ思考回路だったのか、そして正しいのは何なのか、直さなければならないところは何なのかを向き合ってきました。
やっと自らのおかした行為に対してどんな罪深きことをしたのかを理解し、奥さんにきちんとした謝罪をして、私の両親からの脱却と奥さんはもう私の旧姓を名乗りたくない、息子にも名乗って欲しくないということで、姓も変更した上で、同居となりました。
ステップで学んだ一番の大きいことは家族が一番でどれだけ家族を大切に想えるか、どれだけ奥さんや家族の味方でいられるか、奥さんには奥さんにとって誰よりも安心できる最強のパートナーとして想ってもらえるような存在になりたいと思えるような自分に変わったことだと思います。
奥さんは「家族が一番」を実行しています。私はまだそのようになりたいと思えるようになっただけで、まだまだ完全に変われていません。今でも、奥さんと息子に一生の傷となる思いをさせて、奥さんには灰になっても良いという覚悟をさせた、奥さんの人格を奪った、一番信頼していた人から裏切られた傷を与えてしまったと理解はしているけども、この意味を本当に自分の中で理解できているのかは、今でも疑問に思う時があります。
なので、これからも変わったと○にすることはなく、何か失敗をしたのであれば、きちんとそれから逃げずに向き合って、一生然るべき変化をし続けていきます。
最後に理事長、ステップの皆さんには変化の気づきを沢山頂戴しまして、本当に感謝しております。ありがとうございます。
皆さんのおかげで、ここまで変化できてきたと思います。理事長の発信されている加害者も変化できるということを声を大にして、私も賛同したいです!!!
理事長を信じて変化を自らが求め、行動すれば、変化は必ず起きます!!!
ステップのDV加害者更生プログラムに1年間・52週、通い続けたT?Kさんから手記を頂きましたのでご紹介します。
◎ 自己紹介
本人、73歳、川崎市在住
家族、妻・66歳、長女37歳と同居、
◎ 妻とは2014年10月~2015年10月迄・別居、
2015年11月から同居(寝室・別)
◎ 別居の直接のきっかけ/妻への暴力
※ 多量飲酒の上髪をつかんだりり、外を追いかけ回す
(現在は完全禁酒)
◎ ステップへ来るきっかけ
妻と長女からプログラムに受講しない限り、元通りの家庭に戻れないと宣言
妻も戻らない(このままでは家族崩壊)
※ 仕方なくステップに通い始める (本音)
◎ 当初DVの知識・認識、全くなし
※ 同棲・結婚当初より約40年間、心身共にDV行為、
家具の破損、扉の開閉、ドタバタしたり、アルバムを捨てたり等のDV行為多数
(ほとんど飲酒の上)
◎ 妻からの手紙によると
妻が最初の子供を身ごもった頃DV行為していた
妻は夜中外に逃げて、飲酒して寝る迄、待っていた
妻はアパート住まいの頃、練炭火鉢で自殺を試みた事があった
(後でわかった事)
◎ ステップでの学び/森田ゆりさんの本の精読
◎ 学び、前半/自己分析、自己の性格の再認識
・ DVの認識薄弱/他人事の様に考えていた
・ 怒りのトライアングルの繰り返し、他人(妻)のせいにする
・ 被害者意識 (自分は悪くない)
・ 妻のDV被害の深刻さが解っていなかった
・ 妻を自分の所有物と見ていた/自己中心的。
自分の意見が絶対正しい/何があっても妻を言いくるめる
結婚→従順 (妻は自分のもの)
愛している→甘え→何をしても許される (仕事のストレスの解消)
☆ 妻の途中の一言/・・・怒りのオーラが消えた・・・と言われた (ホッとした)
・ 妻の性格を正しく理解していない (Iメッセージ応用)
・ 誤解/思い込み/自分の型にはめ込む (支配とコントロール)
◎ 学び、後半/ステップでの学びの実践
・ 自己解体 (自分を作り直す)
・ リフレーミング、マイナスからプラスへの思考の変換する努力
・ グレーゾーン (まあいいか) への思考
・ 自分の気持の素直な吐露(交渉が不得手)
◎ これから/相手(妻)に寄り添うところまで出来ていない
・ 生きるか死ぬか以外は、何でもあり (想定外はなし)
◎ 妻からのメッセージ/理事長からのメールより
・ 生きていて良かった~ (40年に渡るDVのあと)
◎ 今後の自分への行動指針
・ 妻は長い間忍耐強くつきあってくれた、有難う (強情な性格と責めていた)
・ 相手は最善の選択をしている/妻を尊重する努力
・ 生きている価値のない人間なんていない
【1年間の学びその先に】
妻とは学生時代に知り合い、卒業後お付き合いを始めました。将来を見据え、2008年からお互いの生活環境の違いを合わせていく為に、同棲を始め、2010年に結婚。2011年に娘を、2013年に息子を授かり幸せの時間を過ごしていると思っていました。
子供が生まれるまではお互いが自由に、楽しいことを共有し、知らない世界を補い合い、尊重し合っていると私は感じていました。
夫婦にとって初めての育児。初めてづくしで手探りでしたが、「このように育てたい」という妻に寄り添っているつもりではいましたが、ポイントとなる場所ではすっかり安心しきり、自分本位な行動をとり続けていました。自分の趣味を優先し、自分の意見・主張を優先していたのです。今思えば、同棲中も自分本位意見を言ったことがありました。
そんな中、妻は病院へ行っても原因が分からない体調不良に陥り、自律神経失調症と不安神経症の診断を心療内科でいただきました。
このあたりから以前と違う妻を、妻から発せられる言動を、思考を責めることが多くなり、最終的には怒鳴っていました。
ハラスメントをしているのではないか?と思う事もあったのですが、私の育った家庭環境を棚に上げ、家族なのだから、私もされてきたよな。と身勝手な解釈を取っていたのですが、もちろん通用するはずもなく、共通の知人からのメールにてDVの言葉を目の当たりにし、自分で更生する事は出来ないのか?と調べ、STEPへ繋がり、即プログラムに参加しました。
~STEPの学びから主に私が実践し続けている事 そしてその先に~
ⅰリフレーミングの実践
1日の日記をつけ、良い言葉を見つけたらメモ。起こった現象に頭に来た、イラッとすることがあった場合、相手はなぜこのようなことを言ったのか?何に困っているのか、どのような思いがあるのかを考え、自分がいけない部分を探し相手を責めることをやめました。批判的な思考を外すよう心がけ、感謝へと置き換えました。
ⅱ自分自身を理解する
過去の記憶を整理。徹底的に自分と向き合い、問題を見つけ見つめなおす事。逃げて否定するのではなく、過去の傷つきとして認知し、良い経験をしたと長所へ変換しました。
ⅲ良い習慣を実践・習慣化する
汚い言葉を使わない。(「結局」「だから」「どうせ」「知らない・分からない」等)
言葉の置き換え(ストーリーの書き換え)
頑張れ⇒頑張っている 辛い⇒幸せになる途中 怒り⇒悲しさを素直に伝える
足りないものに目を向ける⇒恵まれている状況に囲まれていると考える
ⅳ感謝を伝える事
身近な人間関係・コミュニケーションの場で、そうだね~と共感し、伝えてくれて、教えてくれてありがとう!と感謝を伝えるよう意識しました。
STEPで毎週欠かさず学ぶことにより、家族になり、徐々に言わなくても分かってくれている。分かるのが当たり前。伝えるのが恥ずかしい。家族だから許されると思っていたのだと気付かされたのです。
私は、妻に対し、味方になってあげられなかった。ただ目の前にいる。そばにいるだけで本当は幸せなことなのに・・・。小さなこと、つまらないこと、くだらないことを持出し、棚に上げ、それを条件として傷つけていました。
人間は、あの人はこういう人。自分はこういう人。あれはこうだ。等レッテルを貼り、その中に安心や安全を生み出そうとしている人が多いと思いますし、私もそうでした。
世の中の流れや、風潮も同じことが言えるかもしれません。でも、実際には人や周囲の意見、図式に依存した中で安心や安全の保障なんて無い。昨日と今日の景色、時間、自分が違うように、他の人とも見え方、考え方、景色が違う。人それぞれに合った形があって、距離感が存在するのだと思います。だからこそ「今」を冷静に判断し、この瞬間を大事にしていかなければと思えるようになりました。それが、今の家族の修復につながればこんな幸せな事はないし、繋がると信じ、今日も明日もこれからも、振り返りと気づきを大切にしていこうと思います。
人それぞれでいい。多様な考え方があった方が楽しい。恵まれていることを指摘してくれる。違うところを指摘してくれる。そして何より、共感し受け入れてくれる場がSTEPにはあります。「ここではなんでも話せる」と言われる方が多い所以はここにあるのでしょう。批判的思考や相手を責める行為を捨て、相手を理解し共感し感謝し変化し続けることを家庭で、社会で実践する事が重要です。難しいと条件をつけてはいけない。
それを気づかせてくれた身近な家族に、話し合えたSTEPでの仲間に、受け入れてくれた理事長をはじめとするスタッフの方に本当に感謝の思いしかありません。
こんな私を受け入れていただきありがとうございました。そして、「本来の自分」を見つけるヒントをいただきありがとうございました。 T・S