2008年 09月 22日
妻にDVをしていた加害者男性の告白スタッフ研修≪加害者男性の告白≫が終了しました☆
研修会でご自身の体験を告白してくれた加害者男性は、
DVをしてしまったパートナーとは既に離婚しています。
自分がDVをしていたことをとても悔やんでいます。
そしてこれから変わっていきたいという願望を持ち、
都内の加害者更生プログラムにも通っています。
彼の告白はそれはそれはリアルなものでした。
今回の研修で彼はDVをしてしまった原因を次の3つに分けていました。
●1:夫が家長、妻と子供はそれに仕えるものという
“誤った夫婦観と特権意識”
●2:自分が常に正しいと思ってしまいがちな
“自分の考え方の傾向”
●3:人の話を聞くことができないことからくる
“共感力のなさ”
この3つの点から「どうして僕がDVをしてしまったのか」という告白をして頂きました。
そのおかげで、本だけでは学びきれないリアルな原因を知ることができました。
特に10分の質問タイムは大反響!
10分だでは湧き出る参加者の疑問がおさまらずに、なんと1時間も延長!!(^^
とっても充実した3時間でした。
参加して頂いたみなさん、ありがとうございました。
そして勇気をもって告白して下さった「元」加害者男性の方、ありがとうございました。
SYより
※ 参加者からの感想をご紹介します(^^ ※
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Aさん
「とても勉強になりました。家庭環境はとても大切で、しつけうんぬんよりも“相手を認めているか”という姿勢が、自尊心につながる気がしました。まさしく I'm O.K. You're O.K. だと思います。また、親友や教師など、どんな存在でもいいから信頼できる存在を見つけること、そしてDV被害者の支援者はそれがなかった人たちにとってもそんな存在になれたらと思います。」
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Bさん
「人に共感するという人間関係作りで、加害者男性は『ペーパーテストだったら優等生の解答を出せる。だが実生活でできるかというと、そう単純なものではない。』ということが聞けて良かった。自覚すること、行動に表すことの難しさを知りました。英語で共感を『他者のくつの中に足を入れる』という表現はとてもハッとしました。」
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Cさん
「こんなにたくさんの質問ができた研修会は初めて。会のすばらしさを表していると思う。加害者男性は半年前に行われた告白の会より気づきの深さが増し、謙遜になられていた。改めて、学ぶことの大切さに気付きました。」
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Eさん
「人からコントロールを受けて育つとやはり、人をコントロールするようになる傾向があることを改めて感じました。人前で加害者が体験を話すことは大きなエネルギーが必要だったと思います。ありがとうございました。『加害者気質』から抜け出すには時間がかかると思いますが、一歩ずつ進むしかないと思います。講義も含めて非常に有意義な研修会でした。」
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※参加者の顔は分からないようにしてあります
※参加者の感想は許可を得て掲載しています
by npo-step
| 2008-09-22 10:05
| スタッフの声