相模原市で講演会・開催

神奈川県相模原市で、「DV加害者更生プログラムの可能性」についての講演会を行いました。知り合いの方々も多く来て下さり感謝でした。その中にプログラムを終了された元加害者Tさんがおられたので、急きょ体験談を話して頂きました。DV加害者も変われる話に皆さん感動されたようです。講演終了後、DVで悩んでいる家族の方が相談に見えたりして、実ある講演会となりました。
                            (スタッフ)


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by npo-step | 2015-11-24 07:28 |  これまでの活動

相模原市で講演会、開催

ステップでは、DV防止イベントを各地で開催してます。

4人に1人がDV加害者と内閣府で発表してます。気づかないで、DV加害者や被害者になっている場合が多いのが現状です。
今回一般の方々を対象に「DV加害者更生プログラムの可能性」と題した講演会を、相模原市で開催します。
講演では、「DVの現状、DVの定義と原因、DV加害者更生プログラムで学ぶこと」についての講義を行います。一度DVについて学ばれては如何でしょうか?。お待ちしております。

日時、2015年11月23日(月) 13時30分~15時30分
場所、相模原市立男女共同参画推進センター(ソレイユさがみ)
    JR、京王線・橋本駅、北口駅前 イオン橋本店・6階
講師 NPO法人 女性・人権支援センターステップ 
    理事長・栗原加代美
申込及び問合せ 相模原市立男女共同参画推進センター
    電話 / FAX 042-775-1775


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by npo-step | 2015-11-20 12:02 |  これまでの活動

ステップで行っている「DV加害者更生プログラム」を1年間52週通い続けたT.Tさんから感想文を頂きましたので原文のまま紹介します。

 『DV加害者としての生涯の学び』
私がStepに出逢う事が出来た切っ掛けは、妻が娘を連れて家を出て、別居が始まってから丁度1ヵ月が過ぎた日の、義理の父からの一言でした。

別居が始まる数日前、私は妻からの勧めもあって、1歳半を過ぎた娘と、週末には初めて二人切りで、何時ものお散歩コースよりも少し遠くまで電車にでも乗ってお出掛けをしよう、そんな予定を入れ、その日を楽しみに過ごしていました。そして週末の終業時刻を過ぎてからは、頭の中は翌日の楽しみで膨れ上がりながら、抑え切れない程の想いで家路を急ぎました。しかし家に帰ると灯は点いておらず、暖かく賑やかだった部屋の中は静まり還り、部屋の中を見渡すと、持って出掛けるには大変ではないかと思うような物が消え、出掛けているにしては帰りも遅過ぎるのではと、翌日の楽しみで膨れ上がっていた頭の中は真っ白になりながらも、今でも私は薄暗く冷え切った空気と音のない部屋に加え、妙な孤独感を覚えています。
直ぐさま私は妻の携帯に電話を掛けましたが、そこで妻の口から出て来た言葉は、『離婚』と『暴力』。中でも私の脳裏に焼き付いた言葉は、『何時も自分の事を棚に上げている』、そして何より『何処に地雷があるのか知りたい、怒りのスイッチはどれなのかわからない。』、それが全てを物語っていました。

私はその後も妻に電話を掛け謝罪のメールを送り続けましたが、音信不通の状態が続き、別居が始まってから丁度1ヵ月が過ぎた日に、私は妻と娘には会えなくとも、義理の父には会って謝罪がしたいとの想いで、義理の父の帰りを駐車場で待ちました。そこで会うなり義理の父から言われた言葉は、『もっと他にやる事があるはずだろ。』の一言で、私はその瞬間から何があるんだと自分に向けて問い掛け、妻からの言葉を基に必死に探し回りました。
しかし何処に行っても何を言っても、皆、私の相談に乗ってくれ力になってくれようとしましたが、半信半疑で電話を掛けた『Step』だけは、『奥さんは何も悪くない、何て素敵な奥さんじゃないですか。』と、私ではなく妻の味方でした。
Stepは私が責め続けていた妻を守ってくれる場所、そして私が責め続けていた妻を、今度こそは私が守り続ける事が出来きる人間になる為の場所。そう信じ、面談を受け、グループワークに参加し、1年52週、52回計画のDV加害者更生プログラムを受講する事も、私がやる事の一つかも知れない、そう義理の父からの言葉を胸に、私はStepを信じて毎週通い続ける事にしました。

週に一度、StepでのDV加害者更生プログラムの2時間の半分は、選択理論心理学を用いての『学び』と、時折Stepでの学びを私生活に取り入れながら卒業されたDV加害者や、辛く苦しく悲しく寂しい気持ちを想い出して頂きながらも、DV被害者の方より貴重な体験談を聴く事が出来、もう半分の時間を、日々の生活の中でどれだけ自分がStepでの学びを活かしながら取り組み、また過去の過ちと照らし合わせ、反省や感謝をする事にどれだけ気づけたのかと『振り返り』の時間です。
選択理論を学ぶ事により、今まで私自身が無意識で取った行動でありながらも、それは私の中に存在する上質世界が基であり、それを実現する為に取り入れられた思考によって自らが選択した行為であると受け止め、誰かのせいにしたり、過去のせいにしたり、周りのせいにしたりせず、『変える事が出来ない過去と他人』に目を向ける事よりも、『変えられる事が出来る未来と自分』に焦点を合わせ、より良い人間関係を構築する為に最善の選択をし、自らの行動や発言に対し責任を持ち、今まで当たり前のように決めつけていた事や、やっていた事に対しても『執着せず』、人や物に対する依存や、支配やコントロールを基に、欲求を満たしてもらうのではなく、自分自身で自分を満たす事が出来るよう『自立する』事を学び、相手の欲求充足のお手伝いをする事を心掛け、また私自身やらず、出来ずの事に対しては、リフレーミングをして、前向きに物事を受け止め解決する事が出来るようになりました。
DV加害者からの更生されて行く卒業生のお話しは、妻に対して深く反省し心から感謝する為の色々な勉強材料となり、DV被害者の方の体験談は、妻への償いの念が一層増す想いで、妻の立場で物事を考え、妻の視点で等身大の自分を見る事が出来ました。
そして私にとっての振り返りの時間は、今まで自分自身を正当化していただけに、それまで自分とも向き合わず、何かと理由をつけ、都合が悪くなれば誰かのせいにしたり、過去のせいにしたり、周りのせいにしたりと、逃げていた自分を変える為のものだと受け止め、別居に至る原因は、暴力だけではなく、私の人生全てが間違いだったと認める事が出来ずに生きて来た結果であり、卑怯で卑劣極まりない私自身の弱さ、狡さ、醜さ、哀れさ、情けなさ、頼りなさ等の全てを放置したままの自分が招いたものであると、私は自分を曝け出す事に徹しました。
また毎日日記を書き続ける事で、妻や娘に対する反省の念や感謝の気持ち、深く掘り下げ、細かい事まで振り返ると、更に沢山の反省や感謝が湧き出て来て、私は自分でも気づく事が出来ずにいた自分を発見する事までも出来、Stepで学ぶ事は、別居期間中に妻や娘に対して私が二人の為に出来る事の一つであると信じながら、毎週学ぶ事の楽しみも実感する事が出来ました。

Stepで学び始めるまでの間、私が妻に対してどう接して来たのかと今振り返ると、切が無い程酷い事をして来てしまったと心の底から反省しています。しかし初めて妻と出逢った時の妻の素敵な笑顔、私はその笑顔を何時までも見る事が出来たら、そう願いながらも、その瞬間から、妻が笑顔でいられる事よりも、妻に笑顔でいる事を求めるだけで、妻の事を支配しコントロールし始めていた事がそもそもの原因だと思います。
高校を卒業して直ぐに主婦となり、そして娘も産まれ母親となった妻に対し、私は何処の誰にも負けないくらいの人間になってもらえたら、それが何より妻の為でもある、そう思いながら、私の歪んだ愛情表現として、妻に対する教育、躾けのつもりが、実際は虐めであったのではと受け取る以外他見つからない程、私は妻の身も心も壊し、夢や希望や幸せになる権利までも全てを奪い取ってしまっていました。
私は自分が正しいと思い込み、妻に認められた人間であると錯覚し、私の中での常識と言った基準値を作り上げ、それが『地雷』へと変化し、妻と考え方が違う時は常に妻を批判し、物事が思い通りに進まない時は妻に文句を言って責め、怒りを選択し、暴力を用いて、自分の思い通りの方向に進むように脅し、これが私達家族が幸せになる為に必要なもので、私は妻や娘の為に怒りたくもなく、暴力を振るいたくもないのにと、『怒りのスイッチ』を妻が押したと決めつけ、私は自分の手を汚してまで、妻や娘の為に誰よりも一生懸命に頑張っていると偽善者になり、妻が夫婦の関係、親子の関係、家族の関係を全てを壊そうとしている、そう想って『何時も自分の事を棚に上げ』、妻を罰し悪者にしてしまっていました。
本当は、私は間違いだらけの人間で、私は妻に認められたのではなく、こんな私でも妻は選んでくれたと感謝をし、怒りや暴力に頼る事よりも、妻に頼って良かったはずが、私は自分を貫く事が責任だと思い込んでいました。これからは妻を一人の人間として尊重し、妻の話を傾聴し、妻の気持ちを受容し、妻の努力を励まし、妻の考えを支援し、妻の事を信頼し、誰よりも尊敬する事、それが何よりも大切だと痛感しています。

今までの私は、怒る為に無駄な労力を使い果たしながらの『怒力』をして来てしまいましたが、これからは一日一日を大切に、毎日を振り返り、気づき、反省し、感謝し、償い、学び、その為の『努力』をし続けたい。『言葉遣いを変える』事で、『気遣いや心遣いが出来る』事を学ぶ事が出来た私は、私の怒った顔しか記憶にないで有ろう妻と娘に対し、何時か二人に逢える時が来たならば、私は『笑顔で挨拶』をするだけではなく、目を合わせる度に『笑顔の挨拶』もして生きたい。そして自分を変える為には、私にとっては足りない物を付け足して、いらない物を削ぎ取る等、それでは元の自分は残ったままではと感じる自分がいるだけに、だからこそ私は『自分を変える』以上に、怒りを選択し暴力を用いて妻と接していた『自分を壊す』事を目的に、より良い夫婦関係、親子関係、家族関係を再構築する為にも、新たに自分自身が生まれ変わる気持ちで、『自分を創り直す』事、それが重要ではないかと受け止めています。
しかし私は、『自分が変わったかどうかは、妻が決める事。』そう自分に言い聞かせながらの52週に渡るDV加害者更生プログラムも、53回、54回と、妻と別居が続く限り、私は卒業と言う言葉は遣わずにこれからも学び続け、例え私の間違った人生に付き合わせてしまった妻からの許しを得ても、私の間違った人生に巻き込んでしまった娘からの許しを得るまでは、私はStepを卒業せず、もし卒業する事が出来たとしても、人生全てが学びの場であり、何時でも何処でも学び続けて生きる事を心に誓い、今後も新鮮な気持ちでStepで学び続けて行くつもりです。

何より義理の父からの一言がなければ、私は怒りを選択したまま、暴力を用いて物事を解決しようとしたままの人間として生きていたか、自分とも向き合えないまま逃げる事も出来ない人生を投げ出し死んでいたかも知れません。
義理の父やStepの理事長並びにスタッフの皆様、また私同様DV加害者としてグループワークに参加され切磋琢磨し合いながら学ぶ事が出来た仲間と共に、私の人生の過ちを諭してくれたのは、この世にたった一人唯一無二の私の妻であったと感謝し、尊敬し、この場を借りて心からお礼を申し上げたいと思います。本当に、本当にありがとうございます。
また私達DV加害者が更生する為の道のりよりも、DV被害者の方が失った自尊心を取り戻し、植え付けられた恐怖心を拭い去り、克服する道のりは長く険しいものだと受け止め、私達DV加害者がその何倍も学び続ける事は、DV被害者の方に対しての償いの一つだと私は信じて生きたいです。本当に、本当にごめんなさい。 
                        T.T.
by npo-step | 2015-11-11 21:49 |   参加者・体験談、ほか