神奈川県内の各市・婦人相談員の代表の人たちの研究会に招かれて、
「DV加害者更生プログラムの可能性」~DVで愛する人を失う前に~ 
という題でステップの理事長と講演に行って来ました。
参加者は、各市役所で困っている女性の相談を行っている最前線の方々です。
パソコン・プロジェクター・プレーヤーなど必要な機器を持って伺いました。
今回の講演での情報提供が相談員さんの働きに用いられと嬉しいです。

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by npo-step | 2015-02-06 13:00 |  これまでの活動

2月5日、テレビ朝日のワイドスクランブルで「元ストーカーの心理&DV被害の実態」が放送されました。
「妻は自分の所有物だ。警察からも親からもとやかく言われたくない。」など、DV・ストーカーの実状の一部を垣間見られたかもしれません、でも登場された方も歪んだ価値観を直すことによって、素晴らしい家庭を取り戻すことが出来ました。

放送終了と同時に、問い合わせの電話やメールが約30通、HPへのアクセスは約3700回来ました。今迄放送後、暫く経ってから問い合わせが来てましたので、反応の速さにびっくりしてます。

今回の放送を通して、DVで悩んでおられる被害者や加害者の人たちに、DVは直すことが出来ると希望を持って下さることを願います。

        (写真はテレビ画面より)
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by npo-step | 2015-02-05 17:42 |  これまでの活動

     ステップの活動内容が特集で放映予定
「DV加害者は変わらない」だから被害者は逃げなさいと広く言われています。
昨年あるテレビ局が、DV・ストーカー加害者の姿を放送したところ、それを見た他のデレクターさんが、実状を知りたいとステップに訪ねて来ました。
そこで出演した加害者さんの大きく変わった姿を見て、別の面から見た「元ストーカーの心理&DV被害の実態」の番組を制作する事になりました。
ステップの活動内容が特集として、30分放送される予定です。
現在ステップには毎週6~70名のDV・ストーカー加害者の人たちが、自分と向き合い、変わって壊れた家庭を元の暖かい家庭に作り変えようと、毎週休まず1年間通い続けてます。その姿をご覧ください。

放送は、2月5日 (木) 午前12時30分~
    
テレビ朝日系列・ワイドスクランブル 
    「元ストーカーの心理&DV被害の実態」

   (放送は終了いたしました)

        (写真はステップ・収録風景)
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by npo-step | 2015-02-02 13:06 |  これまでの活動

DV被害者からの脱出

 ステップの加害者更生プログラムに参加されている、加害者の妻から寄稿を頂きました。本人から掲載許可を頂きましたので、原文のまま掲載いたします。

   「DV被害者からの脱出」
・DV体験と離婚の決意
 私が夫の態度や言動を“DVだ”と感じるようになったのは4年ほど前になります。彼のDVは“殴る・蹴る”といった身体的なものより、“言葉の暴力”によるものがほとんどでした。言葉の暴力といっても様々なタイプがあると思いますが、彼の場合は“長時間説教型”と名づけてみました。彼のDVは、いつも些細なことがきっかけでスタートし、声を荒げ怒りだし、その姿がとても威圧的な態度であることで私は泣いてしまう。泣くと黙ってしまう。彼は、泣いた姿や黙った姿にさらにイライラを募らせて声を荒げる…。そのまま数時間が経過する…。やっとの想いでごめんと言うと「反省なら猿でもできる」と罵倒し、さらに怒る…。何をしたらこの時間が終わるのか?どうしたらこの怒りが収まるのか?私の何がいけないのか?と自問自答するうちに、
「この世からいなくなった方が楽なのでは?」と考えたこともありました。
 それでも「自殺を実行する勇気」は無く、苦しい日々を続けているうちに、私は帰宅恐怖症になっていました。会社からの帰宅道で涙があふれ、自分で止めることのできない恐怖心に襲われ、身体が震え、遠回りしても遠回りしてもその気持ちや震えは抑えられず、それでも行く場所がなかったために帰宅せざるを得なかった毎日。私は追い込まれていました。そしてその頃には、飼っているお犬様2匹も、彼が怒鳴るたびに震えてハウスに入り、DVが鎮まるまで出てこなくなり、彼の近くにも寄らないようになっていました。もうダメ。離婚する。女性センターに電話しようと決断した瞬間でした。

・別居とその生活
 別居してまず思ったことは、「毎日泣かなくていい日がくるなんて」でした。こんなに毎日が明るく想え、何もかもが明るく見える日々。それはパラダイスでした。何をしても怒られない環境は、何より自分で決断して実行できるという“喜び”を得られた空間でした。しかし経済的に契約できたアパートがペット不可であったため、自宅に残してきたお犬様のことは常に気にかかっていました。アパートに洗濯機を購入できなかったため、彼がステップに通学する週末に帰宅し、お犬様の世話と洗濯をするという生活を6ヵ月ほど続けました。

・心境の変化
 別居して3ヵ月ほど経ち、生活にも慣れ始めたころ、ある本に出会いました。タイトルは「夫婦の断捨離」。私はこのタイトルを見て、この本には「どうしたら夫婦間を断捨離できるのか」が書かれていると思い込み、購入しました。ところが、実際に読んでみると「どのようにしたら夫婦間の関係性がよくなるか」でした。その中に「夫婦は違うステージにいていい」という趣旨の言葉があり、私はこの言葉に救われたのです。
 DVを受けていたときは、夫婦は同じ考えでいなければいけない。とか、彼の言うことは絶対なのだ。という想いがあり、自分のやりたいことや意見は我慢しなければいけないと思っていました。しかし、実際の夫婦の関係性はそうではなく、違うことをしていてもいい。違う考え方をもっていてもいい。それらをどう協力して妥協点を探すかが重要なのだ。と気付いたとき、私にもジェンダーバイアス的な考え方があったのではないか?と思うようになりました。

・彼の変化と私の変化の相乗効果
 彼の方に変化が現れるようになったのは、ステップに通学するようになってから6ヵ月ほど経過したころからでした。そして、私の方に上記のような心境変化が起こったとによって、彼の言動の変化に気付けるようになっていきました。些細な変化の中で、私が彼から“小さな成功体験”を感じるようになっていました。
例えば、食事に関して。
 以前は…。
   夫:今日の夕飯、疲れたから外食にしようよ。米か麺かどっちにする?
   私:う~ん…(優柔不断な性格なので答えられずにいると)
   夫:イライラ…、そのまま説教タイムへ→3時間ほど続く、
      長い時は朝まで続く
   私:泣く、黙る、謝ってみるけど怒られる、怖いと思う。
 変化に気付いたあとは…。
    夫:今日の夕飯、疲れたから外食にしようよ。
      和食・洋食・中華どんな気分?30分後くらいまでに決めてくれない?
    私:(選択肢が増えた。イライラしてない。検索する時間がある)
      分かったと素直に言える。
こんな些細な話しの中で、私は3つも“小さな成功体験”ができたのです。このような小さな成功体験は徐々に増えていきました。そしてそれが積み重なっていった結果、同居の状態まで回復しています。

・勘違いされたくないこと
 52回のプログラムを終え、彼から正式な謝罪を受け、ステップへの通学解除については許可しました。しかし、許せるか許せないかと聞かれたら、「許せない」と答えます。今でも彼の眼を見て話すことはできません。フラッシュバックもあるし、ときどき一人になれるときは
「フラッシュバックして、しばらく涙を流すこともあるのです。」
 DVを受けた心の傷は、そう簡単に消えるものではありません。時間をかけてゆっくりと、自分の気持ちに正直になって涙を流しながら発散させるしか、私には方法がおもいつきません。そして、52回の更生プログラムを終えたことがゴールではないのです。DVの加害者も被害者も、ここからがスタートになるのです。この先、どうやって夫婦の関係性を良い方向に保ち続けていくか。それが重要であって、更生プログラムを受けることより、もっと難しいことなのでは?と感じています。

・加害者の方へ
 更生プログラムに参加し続けて、自分がやってしまったことについて、どんなに大変なことをしてしまったのかということに“気付く”ことができたならば、まずはしっかり反省してください。そして、変わる努力をしてください。しかし、その努力を妻や他人に自慢しないでください。変わっていく自分に戸惑いながらも評価されたいという傲慢さは、まだ変わっていないことを意味すると私は考えます。被害者側からすれば、それを表現されたところで「だから何?」とか「今まではそうじゃなかったじゃない」などの反発の意しか抱きません。まずは自分が変わってください。自分が変われば、他人に対して変わるチャンスを与えることはできます。しかし、それをチャンスと捉えられるか、チャンスと捉えずに変わらないかは相手しだいなのです。

・被害者の方へ
 DVの傷はなかなか消えるものではありません。ダイヤモンドの会(女性被害者支援の会)に参加してみてください。まずは、失ってきた自尊心の回復に努めてください。泣きたいときは泣き、自分の気持ちに正直になってみてください。涙を流す活動のことを「涙活(るいかつ)」と言います。私はある程度気持ちが治まってきたころからは、あえてフラッシュバックさせて“涙活”をしています。そして、彼に対して「○○は嫌だ」言える勇気を持ち、それをためらわずに言えるようになったとき、流す涙の質が変化し、DVを過去のことと捉えられるようになっていきました。しかし、簡単にこのような心境に至ったわけではありません。私にとって子供といっても過言ではないほどの愛するお犬様のことを考慮した結果でした。一番の被害者は言葉が話せないお犬様であると思うからです。命を育てる責任を果たしたいという強い想いと、別居中に自尊心が回復し、新たに得られた自分自身の“強さ”が、そういう結論へ導いてくれたと感じています。
                             S・妻

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by npo-step | 2015-02-01 10:46 |   参加者・体験談、ほか