「負の連鎖を断ち切るには」  

DV加害者更生プログラムを始めて3年になる。
相談に見えるDV被害者の妻たちの半数以上が抑うつ状態にある。
自傷行為を繰り返し、自殺を考える人も多い。
愛を誓い合い、子供までもうけた夫から叩かれ、無視され、「おまえは能なしだ、妻失格だ、母親失格だ、死ね」と怒鳴られ、自分も夫も信じられなくなる。
自分が悪いから夫がなぐるのだと自分を責める。
夫におびえ、自分の意見が言えなくなり、離婚を決断して逃げる妻も多い。
これが夫からDVを振るわれた妻たちの実態である。
このような妻たちが夫に変わってほしい、自分にできることはあるのかと悲痛な叫びと共に加害者プログラムに相談に訪れる。
そして夫が変わることを忍耐してひたすら待つ。
その中のあるものはDVを受けたストレスを子供に虐待という形でぶっつける。
虐待された子供は学校で友人にいじめという形であたる。
それでは大元のDVを振るう夫たちはどこからDVを学んでくるのだろうか。
DVの本質は暴力行為そのものでなく「日常化した力と支配の主従関係」にある。
妻が「奴隷化」することである。
さらに相手が言うことをきかなければ叩いていいという「暴力容認意識」。
これらの歪んだ価値観は社会のそこかしこにある。
父親と母親、親と子供、上司と部下、教師と生徒、部活の先輩と後輩等。
そう考えるとDV加害者も社会からの被害者であるかもしれない。
しかし、加害行為は複数の選択肢から選んだ彼らの責任である。

DVの問題は、個人の問題でなく、社会全体の問題として捕らえたい。
ステップの加害者プログラムで連鎖を立ちきりたいと中学三年生の男子生徒が訪れ、プログラムに通ったケースを紹介したい。
父親が母親にDVをふるい、母親が彼を虐待し、彼が妹に虐待をしていた。更に学校でもいじめのリーダーとなっていた。
父親がプログラムに参加してDVが改善して家族に笑顔が戻り、彼もどうしたら虐待やいじめをやめられるのかと通い始め4ヶ月ほどで虐待やいじめから解放された。
連鎖を立ちきりたいと気づき、行動に移した彼に拍手を送りたい。
このケースに見られるようにDVの連鎖を断ち切るためには、DVだと気づいた夫たちが支配することを止めて「互いを尊重する関係」の素晴らしさを身を持って子供たちに伝えることがDV根絶の大きな力になると信じている。
by npo-step | 2014-01-26 03:28 |   はじめに

東京都葛飾区役所の職員講座、「DV被害 ~適切な窓口対応のために~」の講座要請が有りましたので、DV被害者や加害者の人達と4人で行って来ました。
会場には、区役所の各部門の代表の方々が参加してます。
講座は、DVに付いての基礎知識から始まり、被害者や加害者の特徴と対応方法など、体験談を交えて2時間行いました。

被害者の方は夫からのDV被害の内容や、離婚した後も追いかけて来るので6~7回住居を変え、今も逃げ回っている実状と、行政機関に相談した時の窓口対応で気付いたことなど具体的な体験談を語りました。

加害者の人は、暴言・暴力等行ったDV行為の内容、その後妻が逃げた時の心境、「妻は所有物」だと思っていたが、ステップの加賀者プログラムに参加してら、妻に対して歪んだ価値観を持ってDV行為をしていたことを知る。その後妻を尊重出来る様になったら、妻との関係が正常になれたと話してました。

終わった後担当者の感想
「DV関係の講座なので、暗~いイメージを持ってましたが、事前に歌謡曲を流すのでDVプレーヤーを、テレビ放映の一部を流すので、DVDプレーヤー、それから参加者にインタビューを行うのでワイヤレスマイクの準備を頼まれたとき、どんな講座になるのか気になりましたが、DV関係を明るい雰囲気の中で、必要な事・気づかされた事が多く、これからの窓口対応の参考になりとても良かったです。又お願いしたいので来て下さい」

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by npo-step | 2014-01-25 11:30 |  これまでの活動

ストーカー犯罪について

テレビ放映のご案内

24.1.15(水)午後6時15分頃
フジテレビ、スーパーニュース
、特報コーナーで、
「ストーカー犯罪について」の放送があります。(放送は20分位)
ステップのDV加害者更正プログラムの内容が放送される予定です。
 (大きな事件が起きた場合・変更有)

 (放送は終了致しました)

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by npo-step | 2014-01-14 12:48 |   メディア・掲載、紹介

発達障害の講演会を開催したら、障害をお持ちの親御さんが多く見えました。
4時間と長丁場でしたが、4人の障害のお子さんを育て上げた具体的な話に心打たれることや教えられることが沢山有りました。
参加者からの涙ながらの質疑応答が多くて最後は時間切れの状態になってしまいました。
それだけ暗中模索の中で育児に携わっている人が多いのだと改めて気づかされた一時でした。
講演者のひと言「子供は、親から褒められたい、認めて欲しい、親が褒めなければ誰が褒めるの。一寸先は闇でも、その先は光よ。」

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by npo-step | 2014-01-14 07:10 |  これまでの活動