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3/16(月)、神奈川県立相模原総合高校にて、『デートDVを考える』 講習会を行って参りましたので、ご報告させていただきます。

現地集合 8:30でしたので、何十年ぶりの通勤ラッシュの電車に揺られ、橋本駅に到着後、タクシーで向かいました。

学校周辺は、ビニールハウスや畑があり、見上げれば小高い山々が見え、天気にも恵まれ、何とものどかな雰囲気でした。

理事長ご夫婦と、容子さん、奈津乃さん、私(順子)と、そして、相模原男女共同参画担当者の方々が温かく迎えてくださり、早速教室へと伺いました。

他には、「地球温暖化」や「裁判員制度を考える」など、全部で8講座がありましたが、その中でも 『デートDV』 が1番人気だったそうです。

生徒さん35名、そのうち男子が4名、6班のグループに分かれてワークシェアを行いました。

9時半~11時半までの2時間、子供たちが飽きずに参加するにはどうしたらいいか?
理事長がプログラムを作る時、苦労されたようです。

プログラムとしては、

① シェルターの説明
② DVチェック (ワーク)
③ デートDVとは?説明
④ DVの芽(ワーク~力と支配:映画に行こう/暴力容認:これって仕方ないこと?/ジェンダーバイアス:彼氏・彼女はこんな人がいい)

 休憩

⑤ ビデオ(15分) クローズアップ現代 実際にあったデートDV を見た後、感想の分かち合い
⑥ デートDVで失うもの
⑦ 被害者にならないために:人間の基本的欲求が7つの致命的習慣によって壊される
⑧ 加害者にならないために:7つの身につけたい習慣
⑨ 研修会の前と後で意識がどう変わったかをフィードバック
⑩質疑応答

以上、盛りだくさんの内容でした。

私の個人的見解としては、

★ ④ これって仕方ないこと? では親からたたかれた経験がある、と答えた生徒さんが
     ほぼ全員だったにも関わらず、なぜたたかれたのか理由は覚えていないとの事。
 
     記憶に残るのは、たたかれたことの痛みだけのようです。

     言葉で言ってもわかってくれない相手に対して、どう接したらいいのか?については
     みんな頭を抱えて、難しくてわからないとの回答でした。

★ 生徒さんが盛り上がっていたのは、彼氏・彼女はこんな人がいい で、
  前に出てきて黒板に書くのは、ずっと座っている生徒さんたちにとって、動きがありよかったと思います。

  女子は、優しくて、守ってくれて、引っ張っていってくれる、そんな彼氏がいいようです。
  男子は、頭が良くて、よく気が利く、かわいい女の子、そんな彼女がいいようです。

  それから、性的なことも出ていましたが、先生がいらっしゃって、ヤバイから言えない子もいました。

★ 休憩後のビデオは、衝撃的だったようで静まり返っていました。

  百聞は一見にしかず、映像の影響力はすごいと感心しました。
  暴力をふるわれても、逃げられない理由が少しわかったようです。

★ フィードバックでは、生徒さん全員にマイクを回し、一言づつ感想をいただきました。
 
   ビデオを見て、身近な問題だと思った。
   自分も被害者にならないよう、気をつけようと思った。

   デートDVにあったら・・・ すぐに相手と別れる
                 友達や周りの人に相談する
   
   どこからがDVなのかわからない (栗原さんの回答は、相手が恐怖を感じたらそれは暴力になるとのこと)

★ 男子生徒さんで現在彼女とつきあってるが、浮気を気にして携帯電話を勝手に見られるのもデートDV?
   と聞いてきた子もいました。

★ 現在彼氏・彼女がいる、または過去にいたでは10人ほどで、実際自分が被害にあわないとわからない、
  つきあってみないとわからない、との答えが多かった気がします。

最後に男女共同参画の方や先生からも感想をいただき、終わり・・・と思いきや、

さすが!理事長パパさんの登場です!

音声映像担当のただのヒゲのおじさん、と生徒さんは思っていたようですが、マイクを持って話し始めた途端、

「かわいい~ キャーっ しゃべった!」 と、女子から きゃぴきゃぴ 声が上がりました!

シェルターの紹介としてもう少しつけ加えると、逃げてくる人は年配の人たちだけじゃない、20代、30代の女性が多い、だから人ごとじゃなく身近な問題として捉えてほしい!
逃げてくる被害者の方が、平穏な日々が送れるようになるまで、スタッフはがんばっているんです。


と締めくくってくださり、最後は拍手で終わることができました。

2時間、盛りだくさんの内容でしたが、寝る生徒さんは一人もおらず、子供たちが飽きるんじゃないか・・・

理事長の心配はどこへやら?大成功だったと思います。

今後の活動に役立つ、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

以上、長々と失礼致しました。

(以上、順子さんより)

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☆アンケート
講演会についてアンケートをとりました。

☆理解度
35人中、
3人ーまあまあわかった。
32人ーよく理解できた。

☆被害者ー3人(女性2人、男性1人)
★メールをチェックされた。
★あいつとつきあうなといわれた。
★学校を休んでデートしようと言われた。
★体を求められて断るとたたかれた。

☆加害者(男性)
★自分が加害者とわかった。
見直したい。

被害者も加害者も友達に相談しています。
以上です。

容子さん、奈津乃さん、順子さん、初めてとは思えない落ち着いたわかりやすいワークの指導をありがとうございました。
順子さんの丁寧なご報告を感謝です。

アンケートから31人はDVの経験がないと答えていました。

3人の被害者、1人の加害者には気付きの時を、31人の未経験者のためには、よき予防教育をさせていただいたのではないかと思いました。

(以上、理事長より) 
by npo-step | 2009-03-18 09:07 |  これまでの活動

講師派遣

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ステップでは専門知識を持ったスタッフを、
研修会や講演会などの講師を派遣しております。

例えばこんなときに
・DVやDV防止について基本的なことを知りたい
DV加害者更生プログラムでは何をしているのか知りたい
など

研修会の例       
その1 「デートDVって何?~子どもたちを加害者にも被害者にもしないために~」
内容: 1)デートDVとは? 2)DVとは「力と支配」 3)デートDVの要因 4)デートDVの予防 などの項目に沿って、DVD上映やグループワークをたくさん行います。かわいいパワーポイントが好評です

その2 「今、生き直す~DVシェルターの現場から~」
内容: DVシェルターに避難してくる被害者の事例をあげて紹介する。
例 DV被害者Aさん
~「殺人以外は何でもやってきた」と言う、不倫相手のDVから逃れた女性の涙
例 セクハラ被害者Bさん
~1度のデートで数十万円払わされた女性の告白       
その他、★DVの定義の説明、★DVを防止するために、今日からできること、★DVチェックシートでDVの傾向があるか各自チェックしてもらう など参加型の研修会です

その3 「DVワンデーセミナーの実例」
《学びの内容》
第一部 DV被害者の実態と対応 10:00~12:00
     1、DVの現状
     2、DVの定義
     3、DV被害者の体験談を聞く
     4、DV被害者の実態
     5、DV被害者への対応
     6、質疑応答

第二部 DV加害者更生プログラムと選択理論 13:00~14:30
     1、ビデオ鑑賞
     2、更生プログラムを立ち上げた理由
     3、プログラムに来る理由
     4、来る人たちの職業 
     5、選択理論心理学
     6、プログラムで学ぶ内容
     7、質疑応答

第三部 DV加害者    14:40~16:00
     1、DVの原因
     2、DV加害者の特徴
     3、DVの特徴
     4、DVと喧嘩の違い
     5、新聞記事より
     6、質疑応答

講師料
基本的には1回(90〜120分) 30,000円~100,000円 (宿泊・交通費は別途)
 (状況により相談に応じます)

連絡先
TEL / FAX 045-439-3620
TEL   080-5530-8047


講師派遣の実績こちら

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by npo-step | 2009-03-04 12:17 |   講師派遣

先日、神奈川新聞からの電話インタビューの内容が記事になっていましたので、紹介します。
これからの支援の参考にしてください。
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「DVに耐えかね…殺人未遂の妻に猶予付き判決/横浜地裁/被害者の夫も被告かばう異例の公判」

家庭内暴力(DV)に耐えかねて夫(39)を包丁で刺したとして殺人未遂罪に問われた相模原市横山四丁目、無職の女(39)の判決公判が二十六日、横浜地裁であった。
大島隆明裁判長は「直情的で無分別な犯行だが、夫の日ごろからの暴力が与えた影響は大きい」として、懲役三年、執行猶予五年(求刑懲役五年)を言い渡した。

 判決などによると、同被告の借金を問いただすために始まった夫の暴力が、やがて常態化。
昨年九月、約一時間にわたって加えられた暴行が長男にまで及んだため、同被告は台所から持ち出した包丁で夫の背中などを刺した。

 捜査段階では素直に犯行を認めていた同被告だが、公判では一転し、殺意や刺突行為を否認。
さらに、夫も「包丁を取りあげようとして自分で腹を傷付けてしまった」と証言。
「すべて私が悪かった」などと述べ、被害者の夫が徹底して加害者の妻をかばうという、異例の公判となった。

 家庭内で行われることが多いDVは、顕在化しにくいと同時に、被害立証も難しい。

中期DVシェルターを運営するNPO法人・女性人権支援センター「ステップ」の理事長は「殴った後にやさしくすることが繰り返され、長期化につながることがある。公になることを嫌がり、警察ざたになっても内密にしようとするケースもよくある。
本当にDVをなくしたいのなら、暴力であることを互いに認識しなければいけない」と指摘する。

 傷の深さや方向などから殺意を認定した大島裁判長は、法廷での”夫婦愛”に対して「家族内のかっとうに、きちんと向き合わないと、再び事件を起こす危険がないともいえない。
被告の態度は将来に若干、不安を残す」と苦言を呈した。

 DV事件の難しさがあらわになった法廷。裁判長は最後に「お子さんの協力を得て、温かい家庭を作っていってください」と被告を説諭した。


神奈川新聞、2月27日 朝刊より抜粋 
(神奈川新聞社・掲載許可済)
by npo-step | 2009-03-02 20:45 |   スタッフの声