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DV被害者からの脱出

 ステップの加害者更生プログラムに参加されている、加害者の妻から寄稿を頂きました。本人から掲載許可を頂きましたので、原文のまま掲載いたします。

   「DV被害者からの脱出」
・DV体験と離婚の決意
 私が夫の態度や言動を“DVだ”と感じるようになったのは4年ほど前になります。彼のDVは“殴る・蹴る”といった身体的なものより、“言葉の暴力”によるものがほとんどでした。言葉の暴力といっても様々なタイプがあると思いますが、彼の場合は“長時間説教型”と名づけてみました。彼のDVは、いつも些細なことがきっかけでスタートし、声を荒げ怒りだし、その姿がとても威圧的な態度であることで私は泣いてしまう。泣くと黙ってしまう。彼は、泣いた姿や黙った姿にさらにイライラを募らせて声を荒げる…。そのまま数時間が経過する…。やっとの想いでごめんと言うと「反省なら猿でもできる」と罵倒し、さらに怒る…。何をしたらこの時間が終わるのか?どうしたらこの怒りが収まるのか?私の何がいけないのか?と自問自答するうちに、
「この世からいなくなった方が楽なのでは?」と考えたこともありました。
 それでも「自殺を実行する勇気」は無く、苦しい日々を続けているうちに、私は帰宅恐怖症になっていました。会社からの帰宅道で涙があふれ、自分で止めることのできない恐怖心に襲われ、身体が震え、遠回りしても遠回りしてもその気持ちや震えは抑えられず、それでも行く場所がなかったために帰宅せざるを得なかった毎日。私は追い込まれていました。そしてその頃には、飼っているお犬様2匹も、彼が怒鳴るたびに震えてハウスに入り、DVが鎮まるまで出てこなくなり、彼の近くにも寄らないようになっていました。もうダメ。離婚する。女性センターに電話しようと決断した瞬間でした。

・別居とその生活
 別居してまず思ったことは、「毎日泣かなくていい日がくるなんて」でした。こんなに毎日が明るく想え、何もかもが明るく見える日々。それはパラダイスでした。何をしても怒られない環境は、何より自分で決断して実行できるという“喜び”を得られた空間でした。しかし経済的に契約できたアパートがペット不可であったため、自宅に残してきたお犬様のことは常に気にかかっていました。アパートに洗濯機を購入できなかったため、彼がステップに通学する週末に帰宅し、お犬様の世話と洗濯をするという生活を6ヵ月ほど続けました。

・心境の変化
 別居して3ヵ月ほど経ち、生活にも慣れ始めたころ、ある本に出会いました。タイトルは「夫婦の断捨離」。私はこのタイトルを見て、この本には「どうしたら夫婦間を断捨離できるのか」が書かれていると思い込み、購入しました。ところが、実際に読んでみると「どのようにしたら夫婦間の関係性がよくなるか」でした。その中に「夫婦は違うステージにいていい」という趣旨の言葉があり、私はこの言葉に救われたのです。
 DVを受けていたときは、夫婦は同じ考えでいなければいけない。とか、彼の言うことは絶対なのだ。という想いがあり、自分のやりたいことや意見は我慢しなければいけないと思っていました。しかし、実際の夫婦の関係性はそうではなく、違うことをしていてもいい。違う考え方をもっていてもいい。それらをどう協力して妥協点を探すかが重要なのだ。と気付いたとき、私にもジェンダーバイアス的な考え方があったのではないか?と思うようになりました。

・彼の変化と私の変化の相乗効果
 彼の方に変化が現れるようになったのは、ステップに通学するようになってから6ヵ月ほど経過したころからでした。そして、私の方に上記のような心境変化が起こったとによって、彼の言動の変化に気付けるようになっていきました。些細な変化の中で、私が彼から“小さな成功体験”を感じるようになっていました。
例えば、食事に関して。
 以前は…。
   夫:今日の夕飯、疲れたから外食にしようよ。米か麺かどっちにする?
   私:う~ん…(優柔不断な性格なので答えられずにいると)
   夫:イライラ…、そのまま説教タイムへ→3時間ほど続く、
      長い時は朝まで続く
   私:泣く、黙る、謝ってみるけど怒られる、怖いと思う。
 変化に気付いたあとは…。
    夫:今日の夕飯、疲れたから外食にしようよ。
      和食・洋食・中華どんな気分?30分後くらいまでに決めてくれない?
    私:(選択肢が増えた。イライラしてない。検索する時間がある)
      分かったと素直に言える。
こんな些細な話しの中で、私は3つも“小さな成功体験”ができたのです。このような小さな成功体験は徐々に増えていきました。そしてそれが積み重なっていった結果、同居の状態まで回復しています。

・勘違いされたくないこと
 52回のプログラムを終え、彼から正式な謝罪を受け、ステップへの通学解除については許可しました。しかし、許せるか許せないかと聞かれたら、「許せない」と答えます。今でも彼の眼を見て話すことはできません。フラッシュバックもあるし、ときどき一人になれるときは
「フラッシュバックして、しばらく涙を流すこともあるのです。」
 DVを受けた心の傷は、そう簡単に消えるものではありません。時間をかけてゆっくりと、自分の気持ちに正直になって涙を流しながら発散させるしか、私には方法がおもいつきません。そして、52回の更生プログラムを終えたことがゴールではないのです。DVの加害者も被害者も、ここからがスタートになるのです。この先、どうやって夫婦の関係性を良い方向に保ち続けていくか。それが重要であって、更生プログラムを受けることより、もっと難しいことなのでは?と感じています。

・加害者の方へ
 更生プログラムに参加し続けて、自分がやってしまったことについて、どんなに大変なことをしてしまったのかということに“気付く”ことができたならば、まずはしっかり反省してください。そして、変わる努力をしてください。しかし、その努力を妻や他人に自慢しないでください。変わっていく自分に戸惑いながらも評価されたいという傲慢さは、まだ変わっていないことを意味すると私は考えます。被害者側からすれば、それを表現されたところで「だから何?」とか「今まではそうじゃなかったじゃない」などの反発の意しか抱きません。まずは自分が変わってください。自分が変われば、他人に対して変わるチャンスを与えることはできます。しかし、それをチャンスと捉えられるか、チャンスと捉えずに変わらないかは相手しだいなのです。

・被害者の方へ
 DVの傷はなかなか消えるものではありません。ダイヤモンドの会(女性被害者支援の会)に参加してみてください。まずは、失ってきた自尊心の回復に努めてください。泣きたいときは泣き、自分の気持ちに正直になってみてください。涙を流す活動のことを「涙活(るいかつ)」と言います。私はある程度気持ちが治まってきたころからは、あえてフラッシュバックさせて“涙活”をしています。そして、彼に対して「○○は嫌だ」言える勇気を持ち、それをためらわずに言えるようになったとき、流す涙の質が変化し、DVを過去のことと捉えられるようになっていきました。しかし、簡単にこのような心境に至ったわけではありません。私にとって子供といっても過言ではないほどの愛するお犬様のことを考慮した結果でした。一番の被害者は言葉が話せないお犬様であると思うからです。命を育てる責任を果たしたいという強い想いと、別居中に自尊心が回復し、新たに得られた自分自身の“強さ”が、そういう結論へ導いてくれたと感じています。
                             S・妻

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by npo-step | 2015-02-01 10:46 |   参加者・体験談、ほか

私の加害体験記

加害者プログラムに参加中の方から、「私の加害体験記」を頂きましたので、
原文のまま紹介いたします。 (掲載・許可済み)

       「私の加害体験記」
 私は現在、妻と4人の子どもたちと別居中である。家族は今年(平成26年1月)私が昼寝をしている間に忽然と姿を消した。
以下は私が行ったDVと家族について、ステップに通いながらの気付き、変化、現在をまとめたものです。

 私は21歳で今の妻と同棲し、22歳の時に妊娠を期に結婚。23歳で長男をもうけた。長男は可愛かった。始めて体験することばかりで妻と3人で笑いの中で生活した記憶ももちろんある。しかしながら楽しいことばかりではない。趣味に没頭している時間に泣き喚けば、その都度中断しなければならず、私はイライラしていた。同時に妻との時間がなくなっていくことに対し、あたり所のない複雑な感情が芽生えていたことに気づき始める。そう、私は長男に嫉妬していた。妻は私が守るという強い愛情の裏に、許してくれるかもしれないと言う甘えがあった。私は妻に全面的に依存し自分を満たしていた。満たされない場合は怒りの対象を妻や子どもたちに向けていた。

 私のDVは妻にとどまらず、子どもたちにも及んだ。暴力や罵声、度を超えた注意、執拗に支配し拘束し、肉体的、精神的行為(ステップに通い、後にDVと発覚する行為も多数あり、無視や睨みつける、出た食事に手を付けない、威嚇行為等である。)ものに当たり、壊す、投げる、叩く、蹴る、浮気、私は一途に愛情を向けてくれる妻や子どもたちを裏切り続けた。

 私は「怒り」を妻や子どもたちのせいにした。「言うことを聞かないからこうなるんだ」「お前たちが悪いんだ」他にも「なぜこれができないんだ」「なぜ言うことを聞かないんだ」と思っていた。

 私たちは平成18年、長男と長女(次男が生まれたばかり)を行政保護された。教育、躾と思っていた行為は紛れもない暴力であり、妻が悩んでいることにさえも目を向けなかった。私は子どもたちに必ず迎えに来ると約束した。保護期間は3ヶ月であった。

 定期的な児童相談所の面会等を受け、保育園にも通うようになり、私達は近所の夫妻などと付き合いが持てるようになってきた。子どもたちも友だちができ、しかし、だんだんと監視されるような生活が煩わしくなった。一時的におさまっていたDVが徐々に出始めた。

 平成18年妻がシェルターへ入った。1週間ほどで出てきたが、私は変われることができなかった。その後も家族は常に私との生活に怯えていたのだろう。私はなるべく、なるべくと思って生活をしていたが、今思えば支配の仕方を変えていただけなのかもしれなかった。私達家族は会話が少なかった。いや、私が彼らの問いかけに答えなかったという方が正解かもしれない。

 私の支配は子どもたちにも大きなマイナスの影響をもたらした。褒めることをされない子どもたちは自分に自身が持てずに、周囲と比較して自分が劣っていると思い込む。私の行為は子どもたちから自信を奪ったのだ。私はもう、家族との接し方が分からなくなっていた。見るもの、聞くもの全ての対応がうまくいかない。(私にはDV意識があった)どうしていいのか分からずに見ない、聞かない、喋らないと家族の中で孤立する方法を選択した。これ以上家族に対し、危害を加えたくない、そんな思いからの当時の私のできる最善の選択であった。
平成26年1月家族は再び私の元から姿を消した。来る時が来たという思い、開放感、虚無感、絶望感、不安感、恐怖感、孤独感である。当時を振り返り、妙に冷静さがあったのを覚えている。

 私は翌日からDVについて調べ、法的な窓口や、無料相談電話などを頼りに相談し自分が置かれている状況を理解しようとした。そうすれば次のやることが見えてきそうだと思ったからだ。そんな時に出会えたのが「ステップ」だ。メールの連絡で初回の面談をしたのを覚えている。2月から通い始め。9ヶ月、40回を超えてすっかり古株となってしまった。様々な環境のなか前進している仲間たち、支え励まし合う仲間たちがそこにはいた。

 先を行く先輩たちに焦りを感じる時もあった。夫婦で学びの実践をして報告してくる仲間たちに羨ましさを感じる時もあった。孤独に苛まれ自分を見失う時も合った。そんな時、焦ってはいけないと自分に言い聞かせてきた。

 私が自分の変化に気付き始めたのは5月のGW頃、連休の中で映画を見たり、銭湯へ行ったりして自分の為に楽しんでみたのがきっかけであった。自分を満たし始めてどん底の期間に終わりを告げた。コンサートや音楽、映画、食事と自分を満たすことに集中した。

 私はステップに通い始めてまず、「怒りは誰のせいではなく自分自身の選択である」ということを学んだ、これがステップでの学びの全ての基礎となる。そして、傾聴や、受容などといったコミュニケーションの方法を学んでいる。今まで自分がいかに間違ったことをし続け、無駄なことに時間を費やしてきたかが嫌という程わかった。しかしながら時間は取り戻せない。反省はできても後悔はできないのである。

 私はこのような環境になってから日記をつけ続けている。「学びの内容」や「自分の生活の様子」「妻への褒め言葉」「今までのやりとり(You&Iメッセージ)」を1日1ページまとめることを今でも続けている。初めは実践のシミュレーションのつもりでやっていた。現在ではそのノートは5冊を超えている。そしてその5冊のノートは色々な手段から全て妻の手元にある。

 私達は2度の調停を不成立で終了した。私は離婚を主張する妻を受容せず、「連絡を取り合える別居」にこだわった。学びを受けておきながら受容をしなかった自分に対し、ずっと重たいものを感じていた。しかし「受け止める」でも良いと学んでから心がすっと軽くなった。そして今では連絡を取り合え、妻や子どもたちとも月に数回、会える環境となった。妻を受け止めた上で自分の気持ちを信じて「良かった」と思っている。そして何より妻を相手に学びの実践ができていることに喜びを感じている。傾聴や受容(異なる考えには違いの交渉)Iメセージ、リフレイミングなどノートでシュミレーションしてきたことが始めて身についていたんだと実感できた瞬間であった。妻は学びの共有が楽しく、幸せを感じれるとまで言ってくれた。

 こんな私達ではあるが、次の方向性は決まっていない。時間をかけて話をし、じっくりと決めて行きたいとお互いが思っている。そして次に妻が出した結論なら、選択した答えなら、その時は受容してあげられる自分でありたい思っている。

●加害者側に立つ多くの皆様へ
・とことん落ち込んで下さい、そして「自分を責めて」下さい。
・どん底まで落ちたら、よく耐えたねと「自分を褒めて」下さい。もう自分を責めないで下さい。
・多くの時間を「待つ」ことに使いますが我慢してください。
・自分自身を信じて進んで下さい。
・家族を、パートナーを信じてください。
                           K・K 36歳(男性)

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by npo-step | 2014-12-04 17:25 |   参加者・体験談、ほか

プログラムに参加中のS・Sさんから手記を頂きましたのでご紹介します。

・自己紹介、やってきたこと
間もなく38歳。結婚7年目(付き合いだしてから14年)の夏の終わりに離婚を切り出されました。Stepに通いだして9カ月ほどになります。(40回参加継続中)
私の場合、自発的な入会です。
別居していましたが、半年ほどで同居に戻ることができ、ギクシャクしつつも同居生活を送ってます。
大学で出会った私達は、趣味も合致しており傍から見れば「オシドリ夫婦」と思われてきました。最初はそうだったかも知れません。が、内情は違いました。
Stepに通う前の私は、ときどき思い出したかのように妻にDVをふるってきました。
ほんの些細なことに腹を立て、そこまで溜めこんだつまらない不満を一緒くたにして数時間も一方的に声を荒げ、説教する。
時には手を挙げることもあり、一番酷い時は彼女の肋骨にヒビを入れたこともあります。
つらかったのだと思います。彼女は毎回、泣いていました。
泣くことで逃げていると思いこんでいたので、更に追い込むように罵倒する。
今思えば本当に最低の亭主でした。

・それまでの考え、変わるきっかけ
ほんの些細な一例です。

①母が専業主婦ということもあり、我が家のYシャツはいつも糊のきいたアイロンがけされたものでした。「周りの家も当然そうなんだ」と思っていました。
1.「妻が洗ってくれたYシャツには糊が付いていない…」
2. だから妻は手抜きの家事をしている。
3. 勤めに出ていることがいけないのだ。
当然、周りの方のYシャツはそんな風ではなく、勝手な思い込みでした。
短絡的で、自己中心的な考え方をしていました。

②車で出かけて、渋滞にはまり帰りが食事時になりました。
「面倒だから外食しよう、店考えて」一見普通の会話に聞こえるかもしれません。
私は時速80kmで車を走らせながら、通る道の店を選べと強要していました。
決められずにいると、家に到着。そのまま説教突入。
本当に独善的でした。

離婚を突き付けられ、「あんたはDV野郎だ!」と言われ愕然としました。
まさに「寝耳に水」だったのです。
それまでDV男は、「パートナーをぶん殴る最低野郎」のことだと思っていました。
だから俺はDV野郎ではない。が、自分も妻を殴ったことがある…
まさか?と思いながらもネット検索したときに自分が”DV野郎“という自覚をしました。そしてその時に見ていたのがStepのHPだったのです。
妻の言葉と、自分が変われば、離婚は回避できるかも?という淡い期待を抱いての入会が転機でした。

・Stepの学び方、考え方、変化
最初の1か月位は半信半疑で通っていました。
既に変化された諸先輩の言葉が、あまりにも”達観”されておりここは「カルト教団なのかも知れない…」なんて疑ったくらいです。
「能面のように無表情になれば完成形?」とか勘違いするくらいだったのです。
 
しばらくすると諸先輩が何を言われているのか、おぼろげながらわかってきました。
なので、とにかく真似をしてみることにしました。
自分に課したのは
 ・とにかくキレない。
 ・過去の反省を繰り返す。いつか謝罪できるときのために。
 ・ポジティブシンキングを心がける
 ・人の話を最後までよく聞く、理解する努力をする。
 ・仕事と家族の用事以外ではStepを休まない。
 これだけです。あとは学びを実践しただけ。

半年くらい過ぎるとそれが自然にできるようになり、周りの人との関係性が全部上向いてきたことを実感できるようになりました。
妻が戻ってきてくれたのはこの頃です。

Stepに来てから今日までに、私の座右の銘は「いい加減」から「良い加減♪」に変わりました。 
Stepがただ単に「座学を開くだけの会」だったとしたら、私は今でもあの頃のままだったと思います。
入試のために詰め込んだ勉強は抜け落ちていくのに、小学校の実験や調理実習は覚えているのと同じ論理です。
・グループワークで他の方の行ったDVを疑似体験し、共感する。
・意見を交換することで違った目線から物事を見れるようになる。
・”被害者の方の体験談”も聞く機会があり、被害者の心理も知ることができる。
 こんな学びを繰り返すことで私は少しずつ変わってきました。

・現在の心境
私がDVをふるってきた過去は変わりません。ただ、反省と謝罪の気持ちはずっと持っていないといけないと思います。
今はまだ、私の謝罪を受け入れてはもらえないと思います。
いつか「自分は変わったんだ!」と胸を張って言える日がきたら、心から妻へ謝罪をしたいと思っています。今はまだ路半ばですから…

願わくば、楽しかったあの頃のようになりたいと願っています。
その上で、「対等な立ち位置での喧嘩」ができる良好な関係性を築きたいと思っています。

・メッセージ
加害者でも変われます。
変わらなくてはいけないと思います。
前を向いて、これからの人生を歩みたいなら変わりましょう。
きっと何かがプラスに向かって行きますから!

                (S・Sさんから掲載許可済み) 
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by npo-step | 2014-09-23 10:04 |   参加者・体験談、ほか

プログラムに参加して

 
S・Iさんから「プログラムに参加して」の手記を頂きましたので紹介します。

DV加害者更生プログラムに参加する前の私は、
妻に対して「ああしろ、こうしろ」と指示することが多かったと思います。
そして、妻が従わないときには「どうしてやらないんだ」と怒ってばかりでした。

その当時、妻に対する怒りについては、
「より良く変わって欲しいから助言しているのに、
それを実行しない妻に問題がある」と考えていました。
妻への愛情の強さゆえに指示しており、
それらはすべて妻のためなのだと信じていたのです。

 しかし、プログラムに参加して、その考えが間違いであると気付きました。
私の行動は「妻への愛情」からではなく「妻への支配」から生じており、
「妻のため」ではなく「自分のため」に行なわれていたのです。
それは、自分にとっての「こうあるべき」という理想の実現が目的であり、
だからこそ、
妻が思いどおりに変わらないことに怒りを感じていたのだということを理解しました。

 それからは、自分が妻を「変える」ことは不可能であることや、
「自分の気持」ではなく「妻の気持」が大事であることを意識して行動するようになりました。
その結果、ふたりの関係は少しずつですが良い方向に向かっているという実感があります。
               (S.I さんから掲載許可済み)
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by npo-step | 2014-09-13 19:26 |   参加者・体験談、ほか

プログラムに参加して

10ヶ月プログラムに参加中の、T・Aさんから手記を頂きましたので紹介します。

◆自己紹介、やってきたこと
38歳、結婚4年目。自分はこれまで妻から気に入らないこと、反発されると怒りがこみ上げ、無視し、適当にあしらうことが多く、ひどい時は恫喝することが少なからずありました。

◆それまでの考え、変わるきっかけ
子供のころから短気で、これは性格だと決め付けていました。多少怒るのもしょうがないと。
そのおかげで学生時代の友達はいませんし、「それで結構」と割り切ってきました。
仕事の場でも我慢しきれない時には声を荒げたりしていました。
しかし、1年前、手が出てしまいそうなくらいの恫喝の後、自分のこういった言動は性格だと言い放った自分に対して妻が「私のために変わる気はないのか」と泣きながら言われた時に「このままではだめだ」と真剣に考えるようになりました。
そこからどういったところで治せるのか色々と探した結果、ステップに辿り着きました。

◆ステップの学び方、考え方
ステップを選んだ理由は住居から近かったこともありますが、ちょうどメディアで取り上げられ、評判が良かったためです。実際にここまでやってきてその効果は出てきていると実感しています。
ステップで良かったと感じている点は、妻との関係だけでなく、「人との関係」を良くするためにどうすればいいのかを一方的な座学ではなく、参加者全員で対話しながら、自らの考えを変えていけるというところです。普段何気なく、こういったことをやれている人も多くいますが、私はこういったことができていなかったのです。

◆変化
初めの2、3ヶ月は我慢の連続でした。しょうがありません、今までそういった考えをしていなかったのですから。けれど、4、5ヶ月目くらいからなんとなくそういう考えがすぐにできるようになっていった気がします。そして、今10ヶ月目ですが、もう表面立って怒ることはなくなりました。0です。
感情的なところで怒りがこみ上げる事はありまが、表面に出すことは全くありません。
何でもそうですが、すぐにやれることなんてありません。訓練が必要です。その訓練を継続するモチベーションは、妻のためでした。

◆現在の心境
今は、妻に対して恐怖心と孤独感を与えてしまって申し訳ない気持ちで一杯ですが、それと同時に自分を変えられるチャンスを与えてくれたことに対して、非常に感謝しています。
そして妻との関係をよりよくしていくために、ステップで学んでいることを更に自分に浸透させていきたいと考えています。  
                  
                      (T・Aさんから掲載許可済み)                                 
by npo-step | 2014-09-10 23:06 |   参加者・体験談、ほか

「たけしのテレビタックル」の視聴者の方から寄稿文を頂きましたので紹介します。

昨日(9月8日)放送された、テレビ朝日の「たけしのテレビタックル」の
「生激白!ストーカーをしてしまう私の心理」の番組を見ました。
非常に衝撃的でした。

[ 何処に逃げても絶対に見つけ出す。女性はオレの所有物、他人にとられるなら、殺して自分も死ぬ、 歪んだ愛情の果て・・・ストーカーの執念と手口、]

まったく世間の常識とは違う世界で生きていて、本当に「気づき」というか誰かに教えてもらわないと一生自分の過ちに気づかず生きていくんでしょうね~。

恐ろしいです。更生プログラムの重要性をしみじみ感じました。
鈴木さん(仮名)のように、自覚して自分から受けてみようと思うだけ、まだ、良い方なのですね。
理事長さんのおっしゃるように、更生プログラムを一刻も早く義務化すべきだと思います。

最後に警察の人が言っていた「携帯をいきなり着信拒否にしたり、メールを無視するのは絶対ダメ。少しづつ距離を置く」というアドバイスは目から鱗でした。
素人は、すぐ、「そういう危ない人とは関係を速攻断つのが最善の方法」と思ってしまうので。
ストーカーを追い詰めた気持ちにさせるのは、かえって危険なのですね~。色々
勉強になりました。  (T.N)

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by npo-step | 2014-09-09 10:17 |   参加者・体験談、ほか

9月8日、テレビ朝日で放送された「たけしのTVタックル」「生激白! ストーカーをしてしまう私の心理」 を見られた方から、感想文が送られてきましたので、原文のままご紹介いたします

先日の「たけしのTVタックル」(ストーカーの心理)を拝見しました。以下私なりの感想です。
正直とても感動しました。DV・ストーカー体験者の鈴木さんという方の話は、「よくぞここまで語ってくれた!」と、感心して聞かせてもらいました。
自分の体験や考えを赤裸々に語っていましたが、あそこまで堂々と語ることができたのは「ステップ」で更生プログラムを受けたことによって、自分が確実に変わりつつあることに自信と誇りを持っているんだろうな、って思いました。

また視聴した人たちは、DV加害者やストーカーも、学ぶことによってあのような認識ができるところまで変われるんだー、ということをまのあたりにし、改めてDV加害者プログラムというもののすごさに感心したのではないでしょうか。

最後に鈴木さんが「ストーカ一やDVを防ぐために・・・」ということで「この国には更生プログラムが圧倒的に不足している。何より法制化・義務化されていない
更生プログラムがあることを周知徹底し、国が本腰を入れていく必要がある」というようなことを言っていましたが、まさにその通りで、我意を得たりという感じでした

その他にも前後して、心に残る言葉がたくさんありました。
今回の番組は、改めてDV加害者プログラムというものがあるんだということや、それを実践している「ステップ」というところがあるんだということを知らしめてれました。
こういう番組を通して、改めてDV加害者更生プログラムが認知され、広がっていくといいんですが・・・。

1点、物足りなさを感じたところもありました。鈴木さんのDVやストーカー行動がどこからきているのか、への掘り下げ方についてです。
彼がなぜ2度までもひどいDVやストーカー行為をしてしまったのか、また会社のスタッフはなぜ女性ばかりなのか、なぜ弱い女性を雇って服従させたいと思ってしまうのか、彼の言うところの深層心理の掘り下げが、不充分のような気がしました
そこを掘り下げ、彼の心を知らないうちに縛ってきたもの(おそらくトラウマ)を解明し、それから解放していくことが、DV克服の大きな足ががかりになるような気がいたします。

いずれのせよ、DV問題、ストーカー問題を、変わらなければならない加害者の立場から扱ったとてもいい番組であったと思います。ステップの活動の素晴らしさも改めて知らしめてくれました。いい番組をありがとうございました。 (M.M)

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by npo-step | 2014-09-09 09:41 |   参加者・体験談、ほか

12月12日、NHK「クローズアップ現代」の番組の中で、ステップの活動内容が放送されました。視聴者の方から感想文を頂きましたので、ご紹介します。

       クローズアップ現代「ストーカー加害者の告白」を見て
 この番組の中で紹介された「ステップ」でのDV加害者プログラムのようすは、とても印象深いものでした。 
例えば実際のプログラムの様子の場面、
「思考と感情は連結している。思考を変えれば、感情は後からついてくるということ。
そして行為も変わっていくということ・・・」という説明がされていました。
あーこういうふうにして、これまでの思考のパターンに丁寧に揺さぶりをかけることで、
違うものの見方や考え方に気づかせていくんだな、と思いました。
なるほどと心に落ちるものがありました。

そうしたステップのプログラムを受けた加害男性の言葉もまた良かったです。
「自分の所有物が勝手に出て行った。心の中から聞こえてくるんですよ、“奪還せよ”と・・・」
そして「ここに来るまでは、支配していたことに気がつかなかったですね。」とか・・・。
なかでも、彼女は彼女の人生。僕は僕の人生で、尊重できるようになった。」 という言葉は、秀逸でした。
これはまさに、加害者プログラムが目指すものを、加害者自身が語ってくれた言葉のように思いました。
 そうした結果、被害者であった元妻の証言も良かったです。
「(夫は)人(私)の意見を聞いてくれる。・・・ここに来てすごい変わったと思います。顔つきが
もうまったく違うので・・・・・。」 
 これはDV加害者更生プログラムを受けることで、このように変わっていく人もいるのだということを、改めて証明してくれました。

 以上のような経過は、単に「ステップ」でのプログラムのようすの紹介に留まらず、
加害者も変われるんだ、変われる可能性があるんだということをしっかりと見せてくれました。
そして、こうした実践をしているところがあるんだということを知ることは、DVの加害者にとっても、その被害にあって苦しんでいる人にとっても、1つの希望につながることではないかと思いました。 とてもいい番組だったと思います。      ( 一視聴者より ) (掲載許可済)             
                                      
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クローズアップ現代のブログ
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3446_all.html
by npo-step | 2013-12-16 10:16 |   参加者・体験談、ほか

番組紹介

先日、日本テレビ「スッキリ」の中で「阿部が見たDV更生プログラム」 の放送がありました。
 放送内容をまとめた投稿が有りましたので紹介します。

DV被害30%急増! 加害者と思っていない夫たち…
    更生プログラムで初めて自覚


  ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害が急増している。昨年(2012年)、配偶者の暴力で警察が対応した件数は4万3950件に上り、前年より28%も増加して過去最多となった。なぜDVは起こるのか、防ぐ方法はあるのか。レポーターの阿部祐二さんがDV夫を更生させるプログラムの現場を取材した。

父から「言ってわからなければ叩いてもいい」と教わってきた

  横浜市のあるマンション。集まっているのは妻に暴力をふるったDVの加害者たちだ。30代から50代の6人の男性が更生プログラムを受けている。妻に対して行ったことを告白させることで、自分の行為がDVだったことを自覚させ、反省を促す狙いだ。そのうちのひとり、Aさんの場合はこんなだった。

「私は本当にひどいDVをしていました。言葉の暴力、身体的暴力、物を投げたり、唾を吐いたり、蹴ったり、叩いたり。精神的暴力もひどかったです。DVを始めたのは結婚してすぐでした。子どもがお腹にいるときに、初めて妻の足を蹴りました。以来、DV期間は結婚年数とほぼ同じ8年間です」
「(なぜ抑えることができなかったのか)私は父から『言ってわからなければ叩いてもいい』と教わってきたので、それが正しいものだと思っていました。だから、自分はDVの加害者ではないと思っていました」

  DVだと気づいたのは、妻が耐えられなくなって荷物をまとめて出て行ったときだ。インターネットで「DV加害者の行為」を検索してみて、自分のやってきたことはDVに当てはまると思った。そこで、更生施設を探して参加したのだという。今ではことば使いも「おい」が「ねえ」に、子どもに対しても「何やってんだよ、この野郎」が「ちゃんとしてね」という風に変わった。

更生プログラムを受けて約2年が経過したAさんは、去年(2012年)4月から家族と同居を再開している。1年以上経って妻も「もはやわが家にはDVは存在しません」と語っている。

  心の中からいくつもの「べき」を取り去る

女性・人権支援センター「ステップ」の栗原加代美理事長はDV夫の更生について、「妻はいつもにこやかであるべきとか。家事を完璧にすべきとか、夫に従うべきとか、『べき』をいっぱいつけていると、妻がそれをしていないとき、怒りによって暴力で変えようとします。『べき』をとればいいんです」という。

キャスターのテリー伊藤さん、「もう一方で、夫には夫はこうあるべきだという意識もあるんですね。サッカーの奥大介容疑者の時も感じたが、自分の中に夫のあるべき強さのようなものがあって、弱さを妻に出せなかった面がある。突っ張ったままの態度で手を出していってしまった。自分の弱さを妻にうまく話すことも大切なんですよ」

たしかに「べき」という言葉はポイントだ。
「こうあるべき」という考え方の転換がまず一歩かも知れない。
by npo-step | 2013-06-16 14:51 |   参加者・体験談、ほか

DVを克服された夫と被害者だった妻から、DVで苦しんでいる家庭が、
平安な生活に戻れる様にとの願いから、手記に頂きましたので紹介します。
この人は、結婚当初から、暴言と殴る・蹴るを繰り返し、お金も渡さないで、
酒やギャンブルを繰り返してのDV生活をしてました。
(以下原文・本人の了解を得てます)

【私のDV~気付きと変化~】
結婚してから私はDVをするようになりました。
身体的、精神的、経済的暴力をしていましたが、
喧嘩の原因は些細な事で時には妻が原因である事もあったので
殴られたりしても仕方の無いことだと思い込み、
10年間DVと、その間にある優しさの中で妻は生活してきました。

しかし度を越えエスカレートしていく暴力の中である日、
限界を迎え家を出ました。
子供に会いたかった私はインターネットでDVを調べ、
すぐに自分がDVであることを認識しました。

認めただけでは子供に会わす事はできないと言われたので
STEPによるDV加害者更生プログラムに通う事を決断しました。
毎週グループワークなどに参加し、
DVによってでしか人間関係を構築できなかった私が、
本来あるべき良い人間関係の築き方を学びました。

特にグループワークではお互いに自分のした事や考え方などを話し合い時には
自分を見ている様であったり、人からいいものを学べたりして
非常に有意義な時間となっています。

妻が嫌だと思うことはしなくなり妻がDVの生活の中で身についた習慣や
不安を取り除くように配慮しています。
全てSTEPのワークの中で学んできた結果です。
その結果、子供も私の変化に気付き
家族一緒に暮らしたいと言ってくれるようになりました。
その後妻が家に戻りました。

まだまだこれから再生途中の夫婦ですが暴力はゼロになり、
今ではDVの枠を越え、より良い人間関係を築く為の人間性や
心のあり方の重要性を学ばせて頂いております。

世間ではDVは治らない、というのが通説になっていますが
人は何事もまず自分が気付き学べば変わるのだと思います。
それはDVも同じです。
DVといわれるものをしてしまった本人がDVだと心の底から気付き学べば
変化が現れるのではないでしょうか。

私達もその事を忘れないようにこれからもSTEPに通い続け、
家族がずっといい関係でいられるようにお互い学び続けていくのだと思います。


【妻から】 
主人がSTEPに通うようになってから変化は割とすぐに現れましたが
DVが治った事例などどこを探しても皆無でしたので
最初は信用しておりませんでしたが、
彼の自分がした事の重大さを受け止め私の心のケアに専念してくれました。

彼にとっては思い出したくもない、過去の事であったと思いますが、
私が受けたDVのひとつひとつを全部、もう一度話してもらい
謝罪させて欲しいと言ってくれ、
私は自分が傷付き、うやむやにされた過去の事を全て話しました。
それはまるで傷付いたまま置いてけぼりにされた私を、
正しい場所へ戻してあげたような感覚でした。

STEPで彼はたくさんの事を学び忠実に実践しています。
私も月に一度妻が集う会に参加させて頂き学ばせて頂いています。
自分の心の回復と人間関係のあり方について学ぶ大切な場所です。

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by npo-step | 2012-12-10 18:38 |   参加者・体験談、ほか