52週参加して、Oさん・体験談

ステップにDV加害者プログラムに通い続けたOさんから、52週を終えての感想文を頂きましたので、原文のまま紹介いたします。

 初めに、全国でも数少ない「DV加害者更生プログラム」を実施しているこの場に参加できることに感謝するとともに、栗原理事長にも感謝したいと思います。地方出身者の自分にとってステップに巡り合えたことを本当に嬉しく思います。

私は結婚当初から、20年間ずっと完全なモラハラでした。精神的DV(態度のDV)です。自分に不都合なことがあると、無視するDV、いやいや感を露骨に示すDV、相手を威圧するDV。自分の思い通りにならないと不機嫌のおうら感を表すことで、妻に対し、怒らせないように、不機嫌にならないように機嫌をとるようになる、ビクビクさせるようにしてきました。 
自分は、見かけ上は、外づらの良い人間で、会社や親戚にも優秀で完璧な人間に思われていたようです。外の人に対してはいい振りこきなのです。自分は完璧でなければならない、相手に嫌われたくない、自分の弱さを相手に見せられない人間でした。

 では、どうして最も大事な自分の妻にDVをしてしまったのか?何故大好きで恋愛して結婚した相手なのに、DVをしてしまったのか?それは結婚を機に、外とは違う中の世界(家庭)において、妻に対して自分を「王子様」のように取り扱ってくれる人と勘違いしてしまったのです。自分が常に正しいと思い込み、自分と価値観が違うとき、自分が否定されることへの恐怖感から相手を否定し、相手を認めず、自分の弱みを見せないために自分を正当化して強めていたのです。自分が悪く、謝るときもみかけ上の謝罪を行い、その場をうまく通り抜ければという気持ち(その場のとりつくろい)からの表面上の「ごめんさない」でした。自分は妻と対等の位置関係になかったのです。

 ステップでは、選択理論(思考と行為が行動と生理反応をコントロールする)と7つの良い習慣(受容する、傾聴する、支援する、信頼する、尊敬する、勇気づける、違いを交渉する)を毎週繰り返し学びます。ステップのゴールは怒り行動がなくなるだけではなく「相手を尊重」することです。更に「過去と他人は変えることはできない、未来と自分は変えることができる」ことも学びます。「相手に共感」する重要性も学びます。

 最初の数週間は、頭では理解できるもののなかなか身に入らず、理想論と現実との間でもどかしさを感じていました。しかし毎週通い続け、ロールプレイングを絡めながら繰り返し実践していくうちに、序々に少しずつ選択理論の考え方を自分の日常の行動に当てはめて、考えていけるようになりました。そして半年を過ぎたあたりから、自分と価値観が違う行為があった場面においても、どうして相手はこのような行為をとったのかを、相手に共感した上で思考と行為を変えることができるようになってきました。栗原理事長の辛抱強い指導のおかげだと感謝しております。
  
 自分はここで52回の学習を行いましたが、あくまでも通過点に過ぎず、これからも継続してステップに通い、更に選択理論を自分のものにしていきたいと思います。自分がどれほど変わったかは相手が感じることなので自分にはわかりませんが、自分の人生においてステップに出会えたことで、これまでの自分からの脱却のチャンスをもらえたことに感謝しています。 
                                O・H



  
b0154492_20372091.png

by npo-step | 2015-10-18 19:27 |   参加者・体験談、ほか