プログラムに参加された方の声

プログラムに参加中のS・Sさんから手記を頂きましたのでご紹介します。

・自己紹介、やってきたこと
間もなく38歳。結婚7年目(付き合いだしてから14年)の夏の終わりに離婚を切り出されました。Stepに通いだして9カ月ほどになります。(40回参加継続中)
私の場合、自発的な入会です。
別居していましたが、半年ほどで同居に戻ることができ、ギクシャクしつつも同居生活を送ってます。
大学で出会った私達は、趣味も合致しており傍から見れば「オシドリ夫婦」と思われてきました。最初はそうだったかも知れません。が、内情は違いました。
Stepに通う前の私は、ときどき思い出したかのように妻にDVをふるってきました。
ほんの些細なことに腹を立て、そこまで溜めこんだつまらない不満を一緒くたにして数時間も一方的に声を荒げ、説教する。
時には手を挙げることもあり、一番酷い時は彼女の肋骨にヒビを入れたこともあります。
つらかったのだと思います。彼女は毎回、泣いていました。
泣くことで逃げていると思いこんでいたので、更に追い込むように罵倒する。
今思えば本当に最低の亭主でした。

・それまでの考え、変わるきっかけ
ほんの些細な一例です。

①母が専業主婦ということもあり、我が家のYシャツはいつも糊のきいたアイロンがけされたものでした。「周りの家も当然そうなんだ」と思っていました。
1.「妻が洗ってくれたYシャツには糊が付いていない…」
2. だから妻は手抜きの家事をしている。
3. 勤めに出ていることがいけないのだ。
当然、周りの方のYシャツはそんな風ではなく、勝手な思い込みでした。
短絡的で、自己中心的な考え方をしていました。

②車で出かけて、渋滞にはまり帰りが食事時になりました。
「面倒だから外食しよう、店考えて」一見普通の会話に聞こえるかもしれません。
私は時速80kmで車を走らせながら、通る道の店を選べと強要していました。
決められずにいると、家に到着。そのまま説教突入。
本当に独善的でした。

離婚を突き付けられ、「あんたはDV野郎だ!」と言われ愕然としました。
まさに「寝耳に水」だったのです。
それまでDV男は、「パートナーをぶん殴る最低野郎」のことだと思っていました。
だから俺はDV野郎ではない。が、自分も妻を殴ったことがある…
まさか?と思いながらもネット検索したときに自分が”DV野郎“という自覚をしました。そしてその時に見ていたのがStepのHPだったのです。
妻の言葉と、自分が変われば、離婚は回避できるかも?という淡い期待を抱いての入会が転機でした。

・Stepの学び方、考え方、変化
最初の1か月位は半信半疑で通っていました。
既に変化された諸先輩の言葉が、あまりにも”達観”されておりここは「カルト教団なのかも知れない…」なんて疑ったくらいです。
「能面のように無表情になれば完成形?」とか勘違いするくらいだったのです。
 
しばらくすると諸先輩が何を言われているのか、おぼろげながらわかってきました。
なので、とにかく真似をしてみることにしました。
自分に課したのは
 ・とにかくキレない。
 ・過去の反省を繰り返す。いつか謝罪できるときのために。
 ・ポジティブシンキングを心がける
 ・人の話を最後までよく聞く、理解する努力をする。
 ・仕事と家族の用事以外ではStepを休まない。
 これだけです。あとは学びを実践しただけ。

半年くらい過ぎるとそれが自然にできるようになり、周りの人との関係性が全部上向いてきたことを実感できるようになりました。
妻が戻ってきてくれたのはこの頃です。

Stepに来てから今日までに、私の座右の銘は「いい加減」から「良い加減♪」に変わりました。 
Stepがただ単に「座学を開くだけの会」だったとしたら、私は今でもあの頃のままだったと思います。
入試のために詰め込んだ勉強は抜け落ちていくのに、小学校の実験や調理実習は覚えているのと同じ論理です。
・グループワークで他の方の行ったDVを疑似体験し、共感する。
・意見を交換することで違った目線から物事を見れるようになる。
・”被害者の方の体験談”も聞く機会があり、被害者の心理も知ることができる。
 こんな学びを繰り返すことで私は少しずつ変わってきました。

・現在の心境
私がDVをふるってきた過去は変わりません。ただ、反省と謝罪の気持ちはずっと持っていないといけないと思います。
今はまだ、私の謝罪を受け入れてはもらえないと思います。
いつか「自分は変わったんだ!」と胸を張って言える日がきたら、心から妻へ謝罪をしたいと思っています。今はまだ路半ばですから…

願わくば、楽しかったあの頃のようになりたいと願っています。
その上で、「対等な立ち位置での喧嘩」ができる良好な関係性を築きたいと思っています。

・メッセージ
加害者でも変われます。
変わらなくてはいけないと思います。
前を向いて、これからの人生を歩みたいなら変わりましょう。
きっと何かがプラスに向かって行きますから!

                (S・Sさんから掲載許可済み) 
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by npo-step | 2014-09-23 10:04 |   参加者・体験談、ほか