2014年 09月 13日
プログラムに参加してS・Iさんから「プログラムに参加して」の手記を頂きましたので紹介します。
DV加害者更生プログラムに参加する前の私は、
妻に対して「ああしろ、こうしろ」と指示することが多かったと思います。
そして、妻が従わないときには「どうしてやらないんだ」と怒ってばかりでした。
その当時、妻に対する怒りについては、
「より良く変わって欲しいから助言しているのに、
それを実行しない妻に問題がある」と考えていました。
妻への愛情の強さゆえに指示しており、
それらはすべて妻のためなのだと信じていたのです。
しかし、プログラムに参加して、その考えが間違いであると気付きました。
私の行動は「妻への愛情」からではなく「妻への支配」から生じており、
「妻のため」ではなく「自分のため」に行なわれていたのです。
それは、自分にとっての「こうあるべき」という理想の実現が目的であり、
だからこそ、
妻が思いどおりに変わらないことに怒りを感じていたのだということを理解しました。
それからは、自分が妻を「変える」ことは不可能であることや、
「自分の気持」ではなく「妻の気持」が大事であることを意識して行動するようになりました。
その結果、ふたりの関係は少しずつですが良い方向に向かっているという実感があります。
(S.I さんから掲載許可済み)
by npo-step
| 2014-09-13 19:26
| 参加者・体験談、ほか