神奈川新聞に掲載されました

先日、神奈川新聞からの電話インタビューの内容が記事になっていましたので、紹介します。
これからの支援の参考にしてください。
--------------------
b0154492_20504046.jpg

「DVに耐えかね…殺人未遂の妻に猶予付き判決/横浜地裁/被害者の夫も被告かばう異例の公判」

家庭内暴力(DV)に耐えかねて夫(39)を包丁で刺したとして殺人未遂罪に問われた相模原市横山四丁目、無職の女(39)の判決公判が二十六日、横浜地裁であった。
大島隆明裁判長は「直情的で無分別な犯行だが、夫の日ごろからの暴力が与えた影響は大きい」として、懲役三年、執行猶予五年(求刑懲役五年)を言い渡した。

 判決などによると、同被告の借金を問いただすために始まった夫の暴力が、やがて常態化。
昨年九月、約一時間にわたって加えられた暴行が長男にまで及んだため、同被告は台所から持ち出した包丁で夫の背中などを刺した。

 捜査段階では素直に犯行を認めていた同被告だが、公判では一転し、殺意や刺突行為を否認。
さらに、夫も「包丁を取りあげようとして自分で腹を傷付けてしまった」と証言。
「すべて私が悪かった」などと述べ、被害者の夫が徹底して加害者の妻をかばうという、異例の公判となった。

 家庭内で行われることが多いDVは、顕在化しにくいと同時に、被害立証も難しい。

中期DVシェルターを運営するNPO法人・女性人権支援センター「ステップ」の理事長は「殴った後にやさしくすることが繰り返され、長期化につながることがある。公になることを嫌がり、警察ざたになっても内密にしようとするケースもよくある。
本当にDVをなくしたいのなら、暴力であることを互いに認識しなければいけない」と指摘する。

 傷の深さや方向などから殺意を認定した大島裁判長は、法廷での”夫婦愛”に対して「家族内のかっとうに、きちんと向き合わないと、再び事件を起こす危険がないともいえない。
被告の態度は将来に若干、不安を残す」と苦言を呈した。

 DV事件の難しさがあらわになった法廷。裁判長は最後に「お子さんの協力を得て、温かい家庭を作っていってください」と被告を説諭した。


神奈川新聞、2月27日 朝刊より抜粋 
(神奈川新聞社・掲載許可済)
by npo-step | 2009-03-02 20:45 |   スタッフの声